災害時の要援護者救助訓練実施
 11月4日若葉台南六丁目防災会では、個人情報保護法の関係で難しいといわれる要援護者の救助訓練を始めて行い、安否確認の手順や救助方法を検証した。
 若葉台南六丁目は新興住宅地で高齢者同士のつながりが希薄で日常での安否確認や、災害時の要援護者把握が難しい環境であった。このため防災会を中心に昨年から『高齢者の集い』を3回開き、準備を進めた結果、今年6月に若葉台南六丁目老人クラブ『若六会』が結成され、現在58名が町内清掃等の行事を通してコミュニケーションを図っている。
 今回の訓練は『震度6の地震が発生。高齢者のうち2名の安否確認ができない』との想定で安否確認方法の徹底と、救助技術の向上を図るため、若六会の会員と若葉台南六丁目レスキュー隊の隊員計50名が参加。まず訓練開始の合図で集会所に避難し班ごとに点呼を行った。若六会の登録名簿のなかで安否確認ができない人がいるとの報告を受けたレスキュー隊員は、油圧ジャッキ、バール等の救助用資機材をリヤカーに積んで不明者宅に急行。家屋内を捜索した結果、転倒骨折した高齢者を発見・救出。応急手当をしてから担架で集会所に収容した。参加した若六会の会員や、『防災』の社会勉強に訪れていた若葉台小学校の児童は、てきぱきと行われる救助訓練に見入っていた。
 初めての要援護者救助訓練であったが『若六会』の組織ができたおかげでスムーズに行えた。更に問題点を克服し、要援護者が安心して暮らせれる若葉台南六丁目を築いていきたい。
避難する高齢者 町内会長に行方不明者を報告 レスキュー隊出動
狭い場所での懸命の救出 負傷者を搬送 負傷者の応急手当
骨折部分を副子で固定 負傷者を搬送 防災の要レスキュー隊
炊き出し訓練 懇親会で意思の疎通を図る 児童に防災意識を植え付ける


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