ガシャポンが趣味で、ガンダム・ウルトラマン・仮面ライダーなどを集めていたのですが、ある日女の子フィギュアのガチャを発見(本屋の前)。なんだかとっても気になり、立ちどまって考えた。
 あ、こんなのあるんだ・・・・でもこれはちょっと〜。俺の趣味じゃないし。でもなんかきれいなおねーさん♪ しかしそんなの取ってどこに飾る?うわっ〜!おたく!ロリコン?変態〜!・・・・・・・・・・でもなぁ・・・・なんだかなぁ・・・・・もうちょっと近くで見てみよっかなぁ・・・・・ 周りの人を確認して・・・・・う〜ん、やっぱりいいかも・・・・どうしようかな・・・・・・・・・・まあなんだ、たまにはこういうのもいいじゃないか、うん、そういうことで一回だけやってみよう。
 ということで、あたりを見渡し、ガチャの機械にすばやく接近すばやく回す。頼む!一発で出てくれ〜。
 ガチャッ。・・・・・何が出たかな・・・・・・・・ん?あれ?取れない。なんで?・・・うわっ!なに〜!!誰だよ〜取り口に空カプセル入れた奴は〜!! 出てきたカプセルが取れないじゃないか。

 (そのガチャの機械は取り口のところに蓋がついていて、その蓋を内側に押してカプセルを取るようにできている。今、回して出てきたカプセルがあるため、蓋が内側に曲がらなくなって空のカプセルも取れなくなってしまったのだ)

 うぉ〜、ばか者!あほたれ!こんないたずらするなんて父さんは恥ずかしいぞ。わしはお前をそんな子に育てた覚えは無い! って誰に言ってんだか。・・・・それよりどうしよう・・・店員さん呼び出すか?・・・・あ〜やだなぁ・・・・いい歳して「ガチャ詰まったんですけど〜」って・・・・・・・しかも、ちょっとエッチなフィギュアのガチャ。弱気になりかけるが、しか〜し!こんないたずらに屈してはいか〜ん。よし、店員さん呼ぼう。200円もったいないし。
 「あの〜、そこのガチャ、詰まって出てこないんですけど」
 「はい、・・・・どれですか?」
 「これ・・・なんですけど」
 取り口に手を入れ中のカプセルを取ろうとする店員さん。幸い男の人だが、どう思われてるんだか。・・・・(こんなの集めてるのかーこの人)とか(家にこんなの並べてんのかな・・・手にとって、へへへっとかにやけてたりして)とか思ってんのかなー・・・・違う、違う俺はそんなんじゃない。今日が初めてなんだって。あ〜あ。
  カプセルを取り出すのをあきらめた店員さん。
 「取れないですね、開けますから好きなの取ってください」
 ・・・・・・・!! ほんと!やった〜。ルンルン♪おい!いたずらした奴。あ〜、お前は悪い奴だが、今回だけは許してやろう。あ、店員さん僕がやったんじゃないですよ、これ。ほんとに。などと考えつつ、
 「どうもすいません」
 と平静を装い、手を開け放たれたガチャボックスの中へ。
 でも心臓はバクバク・・・・早くとって帰ろう。ところが、目当てのフィギュアがなかなか見つからない。箱いっぱい入っているのに。あれでもない、これでもない。どこだー。店員さんはまだ?って顔してみてるんだろうなぁ。背中に感じる熱い視線。汗が伝う。・・・・・・おかしい。なぜだー!こんなにてんこ盛りされているというのに・・・・え〜、うそ〜!マジでない・・・・他の客の視線も感じつつ、噴出す汗も拭かずに懸命に探す。・・・・・・・あぁ、もうどれくらい時が過ぎただろう。俺は砂漠をさまよう旅人(←うそです。そんなこと考える余裕はない)。奥の奥まで手を入れては「違う、これも違うなぁ。あれ〜?」などと言いつつ心は、(早く、早く出てこいよ。お願い、出てきて〜)
 ・・・・まさか?・・・・なかったりして・・・も〜なんだよ〜ついてると思ったのに〜・・・・・・とそのとき、それらしきものの入ったカプセルを取り上げた。
 ついに、あ、ついに、硬派な俺を魅了した、ちょっとエッチなおねえさんフィギュアを手に入れたのであった・・・・・・。
 「あ、ありました。これです。どうも、すいませんでした。」
 「・・・」
 
 すんなり取れれば、なんてことはなかったのに、こういうことがあったので、この日のことはよく覚えています。
 ところが、家に帰って開けて見ると、「え?絵と違う!」いや、違ってはいないのだけれど・・・手にとって見ると違う。なんだよ〜、がっかり。もうちょっとこう、太ももむちっと、おしりも大きく・・・・・。しょうがない、自分でつくろうか?とそのとき思ったのでした。
 しかし、それまでそんなもの作ったことないし、作り方知らないし。でも、どうしてもその足が納得いかず、作らずにいられなかったのです。それで、エポキシパテならできるかなと思い、作り始めたのでした。
 しばらくして、ゲームセンターで1/8位のサイズの峰不二子のフィギュアを発見、そしてゲット。すると、小さなサイズでは物足りなく感じ、並べて飾れる大きさにすることに。
 そしてそのうち、フィギュア雑誌も読むようになり、ガレージキットというものがあるということを知り、ワンダーフェスティバルなるものもそのとき知りました。そうして、自分も挑戦してみようと、思い立ったわけです。
  
 ちなみに、今は所持しているガシャポンの半分近くが女性フィギュアのガチャになってます。それと、ガチャが詰まったら、喜んで店の人に言って好きなのをもらってます。なんであのときは恥ずかしかったんだろう。                                                         
石賀 敏 (家では「たん」または「たま」と呼ばれています)
鳥取県在住 
  原型制作・
このHPの管理者
出身
フィギュアを作り始めたきっかけ
自己紹介