ゴジラ対自衛隊 〜映画の中の自衛隊〜

土台人被疑事案


 土台人とは北朝鮮の諜報機関の人間が用いる用語の一つだとされる。日本への潜入・対日工作活動の土台とするために利用する一部の在日朝鮮人のことを指す。

 この事件――逮捕者が出たわけでも警察が介入したわけはないのであくまでも疑惑であるが――を産経新聞が報じたのは2009年6月9日のことだった。

 記事によると、長崎県対馬市の海上自衛隊対馬防備隊本部に、日本に帰化した韓国人男性が頻繁に出入りし、幹部自衛官らと親しく付き合っていたという。こうした付き合いは約10年にも及んでいたという。この男性は、両親が韓国人、妻は在日本大韓民国対馬島地方本部の事務局長であると記事は伝えている。

 この男性は、対馬の自衛隊を支援する団体の民間組織を設立し、以来、対馬港に入港する護衛艦の艦長や対馬警備隊勤務の自衛官らと接触。記念植樹を行ったり、自衛官や地元の警察官らと懇親会を行っていたという。そうした付き合いは、記事の4,5年前まで続いていたとされる。

 自衛官らと親しくなった男性は、対馬警備隊にフリーパスで入り、総務部入口のホワイトボードに書かれている業務予定や護衛艦の入港予定などを書き写すところが目撃されるなど、不審な行動があったため、重要な記載があるときは幕を張るなどして対処していたという。

 2015年には、韓国から対馬を訪れる観光客は21万3千人を超えたと報じられた。その反面、現在、対馬を韓国領とする声が、韓国内では幅を利かせている。2008年7月には『対馬の大韓民国領土確認及び返還要求決議案』が50人の韓国国会議員によって韓国国会に提出された。直後に行われた同決議案に対する韓国世論調査では、50%以上が賛成と回答したという。また、近年、韓国資本による自衛隊基地周辺を含めた土地買収に政治的意図を警戒する声も根強く、効果的な対策が求められている。

自衛隊事件簿