ゴジラ対自衛隊 〜映画の中の自衛隊〜

自衛官恫喝問題(2010年7月27日)


 2010年(平成22年)7月27日に開催された航空自衛隊入間基地の納涼祭で来賓として出席した松崎哲久衆議院議員(民主党)が車両誘導担当の隊員の対応に腹を立て、恫喝ともとれる行動をとったと11月18日の産経新聞が報じた。

 報道では、松崎議員は約30m離れた場所から自分の車を呼ぶように車両誘導担当の隊員に要求したが、そこは歩行者の安全確保のために片側通行の場所であったため、隊員はそれを拒否し、駐車場まで歩くように求めた。これに対して松崎議員は、歩行者がいないからと重ねて要求し、「俺を誰だと思っているのか」と発言したという。別の隊員が松崎議員の車を誘導し、松崎議員が車に乗ったが、その時最初に松崎議員に要求した隊員が「二度と来るな」と呟いたのを聞きとがめ、「もう一度言ってみろ」と胸倉を掴んだという。

 後の取材では「誘導システムが不適切だと指摘はした」「隊員に二度と来るなと言われたことも事実。自分は何も言っていない」と説明した。また自身のホームページでも事実無根と否定している。逆走を指示した事実はなく、悪態をつかれたのは事実だが自分はそれをこらえて立ち去った、というのが松崎議員の主張する事実である。なお、後日、基地側から松崎議員に謝罪があったが、それについては「私が謝罪を求めたのではなく、あくまで誘導システムに問題があることを指摘した」と述べた。

 ただし、防衛省の聞き取り調査では、松崎議員は隊員の腕を掴んで団扇で数回叩いた他、その隊員には謝罪を要求したとされており、言い分に食い違いが見られる。

自衛隊事件簿