2004年競技規則の変更点
2004年4月1日施行「ホッケー競技規則2004」に含まれる競技規則の変更点は以下の通りである。
@通常のPCの終了、すなわち選手交代が可能となる条件は、前・後半終了間際のPCの終了の条件と同一とされた。
すなわち、
a 得点が認められたとき
b 攻撃側が反則をしたとき
c ボールがサークルから5メートル以上外側に出たとき
d ボールが2回目にサークル外に出たとき
e ボールがバックラインを割り、PCが再度与えられなかったとき
f 守備側が反則をしたが、PCが再度与えられなかったとき
g ペナルティーストロークが与えられたとき
PCの実施中にブリーが与えられ場合には、PC終了とみなされ、選手交代が可能となる。これに対し、前後半終了間際のPC実施中、ケガなどの理由によりプレーが中断され、何らの罰則も適用されない場合には、そのPCを再度やり直すものとする。
PCの終了についての解釈の統一 上記のPCの終了は選手交代を目的としたものであり、ヒットによる第1シュートのボード規制がなくなるものではありません。 結論:PCのボード規制の解除は、以前と同様で、破線から5メートル外にボールが出ない限り解除とはならない。従って、たとえ通常のPCでボールがサークルから2度出たとしてもヒットによる第1打のシュートが460mm以上の高さでゴールラインを通過した場合は、得点とならない。 |
Aケガの治療、水分補給、用具の交換など、選手交代以外の理由でフィールド外に出たフィールドプレーヤーは、両23メートルライン間の地域からのみ再入場することを認められる。
B試合における勝者の決定方法:より多くの得点をあげたものを勝者とする。ただし、いずれのチームも得点しなかった場合や、両チーム同じ得点だった場合には、引き分けとなる。
C再会プレーの方法に関する記述の統一:フリーヒットのやり方は、センターパス及びフィールド外にボールが出たあとの再会プレーにも、同様に適用される。
Dブリーの方法:相手スティックを3回たたく→1回たたく
Eサークル内に落ちるようにボールをあげることを禁止する項目:削除
〜どこに落下しようとも、いつも安全でなければならない。
Fオブストラクションの規則に関する説明の改定:ボールを保持しながら相手に背中から突き当たっていく行為、相手のスティックや体に対する体を使ったインターフェア、相手の正当なタックルを妨げるために、スティックや体を用いてボールを隠す行為は、すべてオブストラクションである。
G身体接触なしにプレーできる位置からでなければ、タックルしてはならない。
Hアドバンテージ・ルール記述の改訂:選手またはチームが、相手が反則をすることによって不利益をこうむる場合のみ罰則が与えられる。罰則を与えることが、反則を犯していないチームにとって不利益となるような場合には、プレーは続行されなければならない。
IPSの規定の変更
・選手はボール後方の、ボールをプレーできる範囲内からストロークを開始する。ストロークを行った後は、ボールやGKには近づいてはならない。現行の「前方に1歩だけ」という規制は廃止される。
・審判員は、ストローカーとGKの両者が位置についたことを確認次第、PS開始の笛を吹く。(現行の「両者の準備が出来たことを確認次第」という規定は、特に共通の言語がない国際ゲームの場合には混乱を招きやすい。
・ボールがプレーされる前にGKが動いて得点を阻止した場合、PSをやり直すものとする。その他のGKによる反則によって得点が阻止された場合には、得点が与えられる。
J一時退場中の選手の素行が悪い場合には、その退場時間を延長することが出来る。
K審判員用の新しいシグナルの追加
・危険行為:片腕をひじから曲げ、胸を斜めに横切るようにする。
・スティックに対するオブストラクション:片腕を体の正面で斜め下にのばし、その前腕部を反対の手で触る。
2004年強制的実験規則
2003年に導入された強制的実験規則は、2004年も継続的に適用される。すなわち、
・守備側は、いかなる高さのシュートも、スティックで止めたり方向を変えることが出来る。
・PCにおいて、シュートをする前にボールを停止させる必要はない。