平成27年の干支
今年の干支は「乙未」きのと・ひつじ、未年。
60年前の「乙未」は、昭和30年。戦後10年、復興が進捗し、政治経済、世情に安定感が出てきた。
左右社会党は統一、保守も合同し自民党が成立。
神武景気の活況を迎えた。
その60年前は、明治28年、初めての対外戦争である「日清戦争」に勝利し、朝鮮半島の独立、台湾の日本への割譲。
銀行法が制定され、銀行法に基づき、住友銀行、三菱銀行が設立した。
乙未の年は、困難を乗り越えて、着実に事を進めて成果を得る年のようであります。
乙は、オツ、イツと読む。通る、曲がるの意あり。
春の初め、草木の芽が伸びるが外気が寒く「屈むーかがむ」、「乱れ」を意味する。
改革が困難、抵抗に遭い、思うにまかせぬが時をかけて忍耐強く、けじめをつけ創造的に根気よく整えまとめることを要すとある。
未は、昧に通じ、木の葉が茂り繁茂すると暗くなるので活力を維持するために剪定、政治経済では、時代遅れを排し、枝葉末節に捉われず思い切って刷新する決断と努力を必要とする年である。
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典