大激動時代の幕開け
歴史は繰り返す。
17世紀はポルトガルが覇権国、
20世紀はアメリカの時代であった。
覇権国に共通なのは世界的軍事力保有者である。
現在のそれは、英国ポンド、 一ポンド227円程度。
これら通貨の価値変遷は国力そのものの推移を示す。
要するに、大東亜戦争、即ち第二次世界大戦終了後、日本に勝利したものの、英国は植民地を全て手放し欧州大陸西端の一島国に戻った。
英国がスペインの無敵艦隊を全滅させ、18世紀覇権国・スペインに勝利し、産業革命以来の覇権放棄でありポンドの基軸通貨からの脱却であった。
そして兄弟国・アメリカが第二次世界大戦に勝利し、世界的覇権を有し、アメリカドルが世界の基軸通貨となった。第二次世界大戦終了直後は、アメリカの金塊保有は世界一でありドルは金兌換通貨であった。
世界の覇権は移動する。
歴史にイフは無いが、本来ならば、昭和70年代の日本の経済的成功は、軍事力が世界的であれば、そして日本人にその覚悟があれば、円も基軸通貨たり得たかも知れない。
だが、世界舞台の胴元の経験のない島国・日本人、特に戦後日本人にはそれを維持するだけの度胸も覇気も気概も器量も持ち合わせていなかった。
第一、日本には自前の軍事力も無くアメリカの保護国でありそれは幻である。
さて、本年は
1.先ずサブプライム問題の帰趨である。アメリカのみか世界に歴史的変革を招く引き金になり得る。
2中国のオリンピックが終わる。経済はどうなるか。
3台湾の3月・総統選挙の去就や如何。
4.アメリカ大統領選挙で民主党、共和党どちらでも
本質的な変化の節目であり再び日本は撹乱されよう。
5.ロシア・プーチンは石油資源国として富裕化、強大化中、当にプーチン皇帝の様相を示し磐石で米国との対立が更に進もう。
6.核保有国・パキスタンは火のついたダイナマイト。
7.アフガニスタンは、パキスタンの混乱に起因するテロリスト対策無為の投影現場。
北大西洋条約機構(NATO)軍3万5千人投入しても治安悪化が止らぬ。
小沢一郎はここに自衛隊派遣というバカもん。
8.核保有国・北朝鮮へのアメリカの軟弱外交。
9.韓国の北朝鮮への傾斜も歯止めがかかった。超積極的な李大統領に日本は圧倒されよう。福田では駄目だ。
10.日本、小沢一郎民主党の外交音痴。
11.福田総理のような調整型では、最早や日本
ヨーロッパは除いたが、こうして見ると
「多発する紛争に対して、解決し、コントロールする有効手段を持ち合わせている国が無い」、
「國際社会は唖然とするばかり、騒然としてくる気配がある」。
米国の三大変化
1.アメリカの世界への影響力減退。
2.アメリカンパワーの溶解、これは「核心的事実」。
3.世界に「アンチ・アメリカニズム」が定着。
米国経済が怪しい。
アメリカのサブプライム問題がアメリカ経済の疲弊に拍車を駆けている。虚のマネー世界であるグローバリズム、アメリカ式経済の終着点である。
その上にアメリカの軍事力覇権に翳りがあると諸外国が判定すれば、ペーパーマネーの基軸通貨・ドルの信認が更に低下する。
現に、アメリカを成り立たす基幹である、國際原油取引がドルからユーローへと静かに移動する気配がある。
アメリカ国債を大量に保有する中国も既にドル資産シフトの気配がある。
こうなると「アメリカの世紀は完全に終焉の序曲」となる。
現在、世界の流動性マネーは、多分、世界の実物経済に見合うマネーより遥かに巨大なものに膨れ上がり、バブル状態であろう。
然も、それは非生産的な「虚のマネー」である。一部の巨大利益を追求するだけの、非生産的な「虚のマネー・フォローワー」のものである。
私の予感
要するに、実物に対するマネーが巨大すぎて大きなアンバランスが世界に発生している。これは、必ず破綻してゆくのではないか。
その破綻が接近し、世界的、構造的な、パラダイムの激変が迫りつつあるのではないか。私は、そのような予感を抱いている。
新通貨システム?
勿論、アメリカは世界最大の金保有国である。原油取引の國際利権も簡単には手放すまい。
アメリカは究極的には、その保有金、原油、穀物とかの実物資産を裏づけとした「新通貨システム」など、ありとあらゆる創案をしてくるのではないか。
アングロサクソンはしたたかなのである。
政治の予兆
国内外に、パラダイムの地すべり的な大激動のテーマが山積している。日本は現在のような政治情勢、総理では対応不能、半年も持つまい。
政党の大再編成は歴史的必然である。
真性保守党を立ち上げ、自虐史観を克服せねば日本の未来は無い。
現在の政治の混迷は、その予兆であろう。
平成20年元旦
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典