11日 婦徳に期待

 今日のような文明の爛熟期、頽廃期になるほど、徳川時代ではないけれども、日本女性の純潔・徳性が大事になってくる。女がしっかりしていてくれれば、どこか家庭的・伝統的・民族的であり純真・清潔であれば、男共が少々頽廃・堕落してもまだ救い得る。ところが女が男と同じようになる、どうかすると男よりももっと酷いということになると、これは明らかに禍いである。何とか全国の婦人の先覚者・指導者達が大いに決起し努力して欲しいと思うのでありますが、どうも昨今の情勢をみておると甚だ心細いという外はありません。        活学第三編