岫雲塾 初講 開講の辞  

徳永岫雲斎「畢生の安岡教学大特集」

新年である。平成26年、2014年、岫雲斎、数え年84歳、四月には満83歳となる。堂々たる年齢である。肉体は年々老化しつつあるが、昨年は登山を175日実行した。精神も意気軒昂たるものあり、まだまだ枯れてはおらぬ。今年も日本国の正常な形の真の復活を目指して大いに発言する。 

戦後の人間劣化を痛感するのは岫雲斎のみに非ず。そこで今春は、人物鍛錬育成を願い、安岡正篤教学に絞って岫雲斎の「指導者育成講義」を開講する。

本講と共に、毎日、本ホームページにて別途、安岡先生の「箴話・一日一話」もご披露する。

両者とも、岫雲斎83歳による、安岡教学の「総集編」であり岫雲斎渾身の力作としたい。 

安岡先生は、

新しい年の初めには、まず「自分を意気軒昂にして飛躍せよ」とよく言われた。この気持ちの大切さを初頭にあたり特筆大書したい。 

諸君、先ず、新年にあたり

意気を新たにしょうではないか」。 

「意気を新たにする」と言うことは、それまでの古い怠惰な意気を一掃して「よし、やるぞ」という気概である。

つまり、新たな意気により自分を奮い立たせることだ。

ともすれば、バラバラになりがちな心身を統一することである。意思や思考、感情を調和させ統一することであると安岡先生は説かれた。
                平成26年元旦 徳永岫雲斎