日本語の素晴らしさ
私は、日本語はとても素晴らしいと思っている。英語なんて単純なもので中味がない。あの日本人が好んで歌うバースデイ・ソングなど、ただ誕生日おめでとう、の繰り返しだけである。日本の誕生歌詞は実に素適だ。「祝えや いざ 君の誕生日 いついつまでも すこやかな-れ」。
「何ごとの おわしますかは しらねども かたじけなさに 涙こぼるる」など、深いものがあり含蓄がある、人間・自然への深い洞察がある。
サムライ言葉を集めてみたのでご披露する。
平成25年1月
元旦 | かたじけない 忝い |
畏れ多い、自分には不相応な、こんな表現は外国にはあるまい、感性高い日本語だと思う。 |
2日 | 恐悦至極 |
とても嬉しい、恐れ多き、恭しいの語感。慎み深いものがある。目上とか貴人・やんごとなき人に申しあげる言葉であろう。 |
3日 | 祝着・重畳 |
この上なく満足が重畳なり。祝着は正式な祝辞であろう。祝着至極などと言う。重畳は大満足を意味するようだ。 |
4日 | 無礼 | 無礼とは目上から目下へ言える言葉であろう。5-6年前、国会の予算委員会で野党・民主党の岡田君が総理に対して「無礼な」と発言した事があった。岡田君は東大卒だがこの発言から岡田君の知的レベルを軽蔑することにしている。岡田君は「物を知らない」頭でっかちで全人的な躾がついておらぬ。 |
5日 | 片腹痛い |
この言葉なども目上には言えまい。みっともない、苦々しい、こちらが赤面するほど恥ずかしいを意味する。 |
6日 | これはしたり | しまった、やりそこなった、なんとしたことか。 |
7日 | 過ごされよ | 度を過ごす、ぱっーとやって下さい。さあ、過ごされよ、ばあっとやって下さい。品がいい言葉だ。 |
8日 | 大儀である | ご苦労さん、目上から目下へ言える言葉。「お迎え 大儀である」、風格、風韻、余韻がある。 |
9日 | 物申す | 抗議の言葉。一筆物申す。決然とした抗議の言葉。 |
10日 | ちょこざいなり。 | なまいきな、さしでがましい。猪口才な=小さい器の才!。 やぁー、ちょこざいなり、ご参なれ。 |
11日 | 曲げて | 何がなんでも、激しい感情をこのように表現するのが武士のたしなみ。 |
12日 | ひらに | ひたすら 熱心に。何とぞお願いします。ひらにご容赦を。簡潔な表現。 |
13日 | かまえて | 絶対にするな、かまえて他言無用。 |
14日 | 一つまいろう | 一つは盃の一杯、参るは飲む、味わいがある。久方ぶりだ一つまいろう。姿勢も心も崩れておらない、儀式のように「一つまいろう」とは味がある。 |
15日 | お流れ頂戴つかまつる | 盃の残る酒のしずく、相手の精神、貴重な何物かを授かろうとする気持ちらしい。清めの働きを信じている。 |
16日 | 面妖な |
奇妙なことだ。全く不思議なり。 |
17日 | .卒爾ながら |
突然のことで失礼ですが、恐縮の気持ち。礼儀が伝わってくる感じ。突然の失礼を和らげる言葉で礼儀が伝わってくる。 |
18日 | 罷り越す | 参上する、突然のことを詫びる感触。少々伺いたいことあり罷り越した。 |
19日 | おさおさ怠るな | めったにない、少しも、おさおさ人に劣らぬ・・・。 |
20日 | やくたいもない |
役にたたない、益体、しまりがない、やくたいもないことを言うな。 |
21日 | ぜひもない | やむをえない、どうにもならない、いまいいましいが是非もない。 |
22日 | 御光来 |
来るを敬語の最大限で示した。 |
23日 | 慮外な |
思いもよらなかった、出し抜けて無礼な。思いもよらないこと。 |
24日 | かまえて |
絶対にするな、決して・・・するな。禁止の念押し。 |
25日 | 手もと不如意 |
思いのままにならぬ。当座の持ち合わせなし。武士の痩せ我慢の表現。 |
26日 | 異なこと |
相手の発言や質問をいなす時の武士の決まり文句。 |
27日 | いかさま |
なるほどな、いかっさま、どうみてもきっとの意。 |
28日 | 念には及ばない |
確認は不必要、改めて確認するまでもないが。 |
29日 | びろうな話 |
汚い話をするとき、無礼、不作法にも使う。 |
30日 | 掬す |
両手ですくい取る。捨てるに忍びない、気品の漂う言葉に聞こえる。事情を汲み取って、察して、心情掬すべきものあり。中々余韻のある言葉。可憐、掬すべき・・・。 |
31日 | ひらに | ひらにご容赦を、ひらにお願い申しあげる。ひたすらの意もある。何卒お願い申しあげる。 |