庶民感覚の「政治評論」1 岫雲斎 

不毛の民主党政治の三年半であった。どれだけ大きく国益を損じたか測り知れない。

国家観の欠如した民主党幹部らの無責任な言動、彼らには為政者の素養も哲学も欠如していた。私にはそれは明白であったが、それの分らぬ庶民、そして恣意的に誘導したマスコミの罪は巨大である。

端緒は小沢一郎君である。今回も、未来党の嘉田という馬鹿な女も、小沢一郎という人物の本質を知らぬから、騙されてしまった。小沢との約束を信じたのは馬鹿である。都合が悪いと雲隠れする小沢に戸惑っている。亀井静香も未来党から早々と遁走した。亀井静香も「耄碌」している。未来党は間違いなく瓦解する。

小沢一郎君は、自分だけの男である。こんな男に振り回されて来た国会議員諸君の不甲斐無さよ! 

そして、民主党だが、これは間違いなく「分裂」してしまうであろう。海江田万里は、小沢党である。輿石のズルも小沢党である。細野は若いのに要領のいい人物で小沢党に近い。イケ面とかで煽るメデイアのレベルの低さ、幼稚を笑ってやれ。政治と無関係である。整った顔は案外に力が無いのが通例である。

そして、社会党系の赤松がバックにいる。多分、日教組、公労協、連合などの勢力である。

細野君をイケメンとして担ぐメデイアはホンマのバカタレだ。政治はそんなものではないじゃろう!! 

本来的には民主党内でまともな野田、岡田、など保守的思想に近い連中が去って行くのではないか。元々、民主党はバラバラであったから安定しなかった。純粋化する契機となるのではないか。

この民主党の限界を痛感する。消滅の可能性がある。 

野党の連中は、自民党が大勢力だから当面は「反自民」として勢力をまとめようとするのではないか。これが明治時代の政治家と異なり現代政治家の器量の小さいところである。 

日本維新の会も、やはり石原慎太郎の老齢化が禍いしてしまった感がある。御大の橋下が国会に出なくては勢力拡大は中々難しく、維新と安倍総裁と信条は近いが姿勢としては反自民党的に「みんなの党」あたりと連携せざるを得ないのではないか。 

日本は国難の中にある、みんなの党も、日本維新の会も、それを確り自覚して大きな安定した国家にするまで私利私欲の私党行動は断じて行う時代ではない事を銘記して行動して貰いたいのが国民感情である。 

             平成24年12月27日

              徳永日本学研究所 代表 徳永圀典