「右傾化とタカ派」考  

    --日本メデイアの基準の低さ・曖昧さ-- 

日本のメデイアは、実に論理的でなく、実に奇妙で陰湿な誘導をするメデイアだと痛感している。この事は日本人を馬鹿にしていることなのでもある。  

例えば、「右傾化」と言う言葉である。

安倍自民党に大勝した途端、特に朝日系列とかTBS系列であるが、安倍氏をして「右傾化」と決めつけて中国とか韓国と同調している。

これらのメデイアは、日本人を陰湿に再び、陰に陽に扇動しはていると断定できる。何が根拠で右傾化と言うのか、いい加減なものだ。安倍氏は普通の国として実に真っ当である。 

右傾化とかタカ派とメデイアは決めつけるが、これらの人々は、ハッキリと国を愛する人のことであろう。また、タカ派とは論理的に真実を言う人のことであろう。

要するに、はっきりと明快に指摘する人々で論理的な人々のことに過ぎない。メデイアがいかに非論理のあいまいな集団であるかが分る。これで日本人を教育しようなんて思うのは大間違いである。 

1.   中国人とか韓国人を見ていると、メデイアの論法で行くと、中国人とか韓国人などは、さしずめ「極右」と断定してよい。

2.   どうして、日本メデイアは中国とか韓国を「極右」だと言わぬのか。メデイアは彼等の手先と断定してよい利敵行為だと思われる。

3.   中国の軍事力と日本のそれと比較して、なぜ日本を右傾と言うのか不可解である。日本のメデイアは利敵発言ばかりしている。

4.   それは、日本人の情緒的な、潜在意識と無関係ではない。右翼とか、右傾化言われるのを、情緒的に嫌う心理と無関係ではなさそうである。

5.   祖国を愛する為の措置を取ることを「右傾化」というなら喜んで受け入れようではないか。メデイアは言葉の定義を明快にしておらない。日本など、中国や韓国と比較すれば間違いなく真ん中から左よりである。普通の国になろうとしているのを右傾化というのはメデイアの論理矛盾である。

6.   「右傾化」言われるのが「祖国愛」と同じであると我々は考えたらよい。日本人が右傾化という言葉を無意識に嫌うのをメデイアは活用し利用して、日本の防衛力強化を妨害しているのだ。彼らは中国のハニートラップに引っ掛かっている連中なのである。

7.   中国は共産主義国、北朝鮮も共産主義国、両国とも極端な軍事力偏重国である。左翼思想の両国は共に軍事中心であるから左翼こそ軍事偏重の危険国家である。とすれば右翼は左翼に対峙してノン軍事国家と言える。右傾化は平和主義の標榜なのである?

8.   それでは、右翼という言葉の吟味を試みでみよう。

日本語の「右翼」「左翼」は共に過激なイメージがある。安倍氏と無関係である、だから日本メデイアの陰湿さが理解できる。

9「右翼」の言葉は、天皇の復活、憲法9条改憲を主張する勢力。「左翼」はマルクス主義を掲げる勢力(一部民主党まで最左派)の感触である。感触に過ぎないのだ。

10.更に限定して言えば、右翼は暴力的活動を行う勢力、つまり暴力団の隠れ蓑だったり、企業などを恐喝したりする勢力。安倍氏と無関係だがイメージ悪化を狙う彼等の陰湿な心理作戦だ。

11.「左翼」は暴力革命を主張する新左翼勢力に使う場合もある。使い方がまちまちだから情緒的だと私は言う。過激なイメージのある言葉でレッテル貼りや悪口に使われている。

12.これらから帰納すると、要するに日本のメデイアは理論的でなく曖昧な、狡賢い言い方をしているに過ぎない幼稚なメデイアなのである。国民を馬鹿にしていると言える。

10. 「右寄り」、「左寄り」を示す言葉に「保守」、「革新」が使われてきたが、日本では土井たか子社会党凋落崩壊と共に革新という言葉が消え去った。彼等こそ頑迷固陋であった。

11.日本のメデイアは、欺瞞的だから、国家民族を守るのは当然であるのに、「日米安保条約と自衛隊は必要」というのが保守、「安保条約廃棄・自衛隊違憲」を主張するのが革新と云ってきた。愚弄している。

12. 1980年代に、旧社会党が共産党と手を組まなくなって以来「革新」を使わなくなった。社会党が政権与党に入って以来、安保条約と自衛隊を容認したからである。

13. 朝日新聞は「左翼」と言われるのをいやがっているようである。朝日新聞は左翼反動的で、「不偏不党」を言うが実は極端に偏向している。岩波書店は「左翼」を自認している。

14. ヨーロッパでは、right wingとかleft wingとかは、日本でいう「保守」「革新」と同じくらいの語感で使われている。左右軸は、日本と違い経済政策でイメージされている。市場原理を重視するのが右翼、弱者保護や福祉政策を重視するのが左翼である。社会面では、国家とか家族とかといった伝統的な共同体の個人への関与を主張するのが右翼。

個人の人権の尊重を重視するのが左翼という違いもある。伝統の内容は社会によって違うから、日本とヨーロッパとアメリカでは、それぞれ右翼や保守の内容が違う。革命を否定し、福祉国家政策を重視する社会民主主義政党も、社会主義を自称するから、ヨーロッパでは社会主義カラーがあれば左翼ということになる。

15. アメリカでは、社会民主主義政党や共産主義政党が大きな勢力となったことがない。故に「保守」「リベラル」を使うことが多い。liberalを辞典で引くと「気前のいい」が最初にある語感だから、「リベラル」は「大きな政府」のイメージ。保守からの悪口として「リベラル」が使われ、民主党の候補者は「リベラル」とされるのを嫌うことが多い。

16. 日本のメデイアがヨーロッパの政党を紹介する時、伝統重視の保守政党を「右派」、リベラル寄りの保守政党を「中道右派」、社会民主主義政党を「中道左派」。議会主義をとる共産党や社会民主主義とは区別される左翼政党を「左派」と表記している。外国人排斥を主張する勢力を「極右」、暴力革命を主張する勢力を「極左」とし、「右派」「左派」とは区別している。日本のメデイアは正確なものを持っていないことが分ろう。 

結論は、メデイアがこの程度のレベルだから、日本では、右翼・右派とは気にしなくていいと断定してよいのである。 

17.以下はネツト辞典からの説明である。

右翼right-wing, rightist, the Right)または右派(うは)とは、保守的、国粋主義的な思想の傾向を指す。一般に、伝統的な社会秩序価値の維持や、伝統的に形成された社会的地位や身分などの社会的成層への支持を表すために使われる。類義語には「保守」や「旧守」など、対義語には「左翼」や「革新」などがある。また「右派」や「左派」は、各集団や勢力の内部で、更に相対的に「右」「左」を示す場合にも使用されている。

「左翼」も「右翼」も相対的な用語であり、何を「左翼」や「右翼」と呼ぶかは時代・国・視点などによって変化する。また「右翼」と呼ばれる思想・運動にも多種多様な主義主張が含まれる。更にレッテル貼り的に使われる場合も多い。

「右翼」と「左翼」のフランス革命の間に作り出された。「右翼」は、国民議会旧体制の維持を支持する勢力(王党派貴族派、派など)が議長席から見て右側の席を占めた事に由来する。

現在、「右翼」という用語は主に、保守主義者、反動主義者を含む、伝統的な右翼と歴史的な関係がある政治勢力を示す用語として使われている。また、「左派」が共産主義社会主義をめざす勢力を指すのに対して、右派(右翼)は、左派勢力に反対して自由市場の資本主義を擁護する勢力(リバタリアニズム新自由主義など)や、国家主義民族主義国粋主義を支持する勢力を指すために使われている。