鳥取木鶏会 レジメ 平成24年1月
出雲国造と神賀詞
「年のはじめのためしとて、終りなき世のめでたさを 松竹たてて門ごとに 祝う今日こそたのしけれ 初日のひかりさし出でて、 四方に輝く今朝のそら 君がみかげにたぐへつつ 仰ぎみるこそたうとけれ」
「高天の神主高御魂の命の、皇御孫の命に天の下大八島国を事避さしまつりし時に、出雲の臣等が遠つ神天のほひの命を、国体見に遣はしし時に、天の八重雲をおし別けて、天翔り国翔りて、天の下を見廻りて返事申したまはく、
『豊葦原の水穂の国は、昼は五月蝿なす水沸き、夜は火?なす光く神あり、石ね・木立・青水沫も事問ひて荒ぶる国なり。しかれども鎮め平けて、皇御孫の命に安国と平けく知ろしまさしめむ』と申して、己命の児天の夷鳥の命に、ふつぬしの命を副えて天降し遣はして、荒ぶる神等を撥ひ平け、国作らしし大神をも媚び鎮めて、大八島国の現つ事・顕し事事避さしめき』(日本古典文学大系「古事記」祝詞)