117日  本当の学問は「四焉(しえん)

 君子の学におけるや、(これ)(ぞう)し、(これ)(しゅう)し、(これ)(いき)し、(これ)(あそ)ぶ。  礼記

 学問というものは、まず蔵さなければならん、しかし蔵してカビが生えたり、ホコリがたかっては仕様がないので、そこは一つ(おさ)めなければならん、整えて立派に磨かなければならん。

さらに我々が息をするのと同じように学問する。学問も呼吸も同じである。と同時にその学問に游ぶ。この游がまた東洋のあらゆる学問・芸術の一つの特徴であり、精神でもあります。学問の中に游ぶということです。大河の水がゆったりと流れているように、ゆったりと学問の中に游んで、自分で哲学し、信仰することです。50歳くらいから後は正に息・游時代であります。            人間学のすすめ