120日 真向法

 朝、書斎に入ると私は窓を開け放してしばらく正座をする。正座の秘訣は背柱を正しく、肩や肘を張らぬようにして、丹田を充実することです。そうして一晩中の寝てたまっておる汚れた息を吐き出す。呼吸というものは先に吸っては駄目でありまして、先ず吐いてかに吸わなければいけない。それが終ると今度は真向法をやるわけでありますが、その前に予備体操として首・肩の運動をする。首を前後に曲げたり左右に曲げたり、回したり、また肩を揺り動かしたりして坐禅をするときにやるのと同じようなことをやるのです。真向法をやると、その日の健康状態がよくわかる。

                  身心の学