「六中観」心の鍛錬法
次に安岡正篤先生の説く「心の鍛錬法」を岫雲斎流に解説する。 それは「六中観」を腹に据えることである。書物も人物も腹に据えておく、六中観で自己の生活を反省するのだ。 これは、相対立するものを超越する「心の持ち方の技法」であらう。
安岡先生は、腹の中に確りと据え、心を鍛える六つの「中観」があると指摘された。 それは、我々が相対立すると考えているもの、その対立の中にこそ心を鍛えて前向きに生きる要素があると言われた。