129日 去三取四 解説

 虚は空しい意味で、学道の真剣な志のないことである。今時の学者という、その学者は現代人のいわゆる学者のことではなく、学生に同じ。虚しいから筋金が通っておらぬ。しっかりしておらない。ぐにゃぐにゃ--である。従って勉強しない。怠惰である。学問修養は飾り物ではない。誠でなければならぬ。そして、もとよりなかなかつらいこと、困難な問題である。志が堅くなければ学問求道などできるものではない。よほど勤勉努力せねばならぬ。そして大雑把ではだめ、綿密な、細やかな心配りが大切である。往々、この四者を失いやすい。親切な教訓である。 天地有情