国旗に思う

 

 可愛い子には旅させよと言う諺がある。外国を旅したことのある人々は、例外なく日の丸の旗を喜んでいる。

外国を旅して初めて自国というものの懐かしく有難いことがしみじみとわかる。

自国内に住み慣れて、つまらぬ事にむしゃくしゃしている者には、愛国も愛家も愛人も無くなり易い。

 

それは兎も角、青空に翩翻(へんぽん)としてひらめく日の丸の旗の何と快いものであろう。素晴らしいの一言に尽きる。

 

あれを軍国主義の象徴の象徴とか、戦争の残骸のように忌み嫌うなどは、言うまでもなく正気ではない。

 

多分に異常心理者である。中には、そう教えられて、無理にそう決め込んでおるイデオロギー患者も意外に多い。気の毒で、愚かな人間性の持ち主である。

 

     鳥取木鶏会 会長 徳永圀典