徳永の「世界洞察

さあ、世界激動の始まり、興亡盛衰の波乱が予見されそうであります。トランプ、プーチン、習による「新帝国主義」の到来であります。

1.  第二次世界大戦後75年にして、その戦後の枠組みが完全に崩壊しました。

2.  新しい秩序を求めて、まず、大国が権謀術策の限りを尽くして陣固めを始めます。

3.  例えばプーチン、彼は「大ユーラシア・パートナーシップ」構想を掲げています。上海協力機構との主導です。

4.  中近東は、近現代史で初めて、欧米などの大国の監督者不在に直面しており、この地域に覇者がいなくて権力の真空、無政府を生み出し混乱必死です。

5.  アメリカが疲弊し、次の覇権国を希求する動きでありましょう。過去にはその際、70パセントは戦争となりました。さあ、どうなりますか。

6.  果たして、アメリカと中国は戦争するのか、今年はキナ臭い悶着がありましょうね。

7.  中国と米国の飛行機も軍艦も互いに緊張して追跡し合って動向を探知しています。アメリカの専門家は米国と中国のそれより、尖閣列島はとても緊張していると言います。中国の沿岸から尖閣列島はミサイル被弾の範囲内です。日本は他人事ではありません当事者です。

8.  アメリカとロシアはどうなるのか。米ロが結べば、

一挙に世界の権力構造が変化する。

9.  そうなると中国はどうするのか。日本は難しい立ち位置にあります。中国にとり、日本は「目の上のタンコブ」ですからね。聖徳太子以来です。

10.            世界の新しい陣取合戦、先ず経済であります。

11.            トランプが、偉大な米国と言い、オバマと真反対の政策を唱えています。彼はビジネスマンであり、またディール=取引で成功した人物であります。対中国には当初はディールかと思ったけど、新しいトランプの閣僚を見ると、猛々しい軍人を多く重用している。

そしてウオール街の政商・ゴールドマンの会長を経済関係トップにした。これは、中国に対する、金融制裁を予感させるものがあります。

 実は、ゴールドマンサックスは、住友銀行と深い資本関係にありまして、新しい頭取の高畠氏とは旧知の仲であります。

トランプが出てきた背景を考えますと、

  経済の不均衡、格差拡大が白人に根強い

  これは欧州諸国にみられる、国家のマルティカルチャリズム、多文化への反感と共通しています。

  大きくはグローバリズムへの反感です。

  反グローバリズムの流れでありましようか。

 

12.            さて、中国ですが、これは、やはり、天安門事件以来の、多年の雌伏期間の間に、覇権大国を目指して実に緻密に着々と戦略を遂行している、軍事大国として、覇権大国を目指して、アメリカとか日本の資本とカネと技術を日欧米のネットスパイで原価のかからぬ技術を盗み、生来器用な技術を各段に進化させています。

 軍事面では、恐るべき段階であります。航空母艦などまだ幼稚でありますが、

1.  地下長城5000キロあり、核弾頭体制は完璧。

2.  海南島の地下母港には潜水艦が潜んでそのまま出港可能。

3.  恐るべき各種ミサイルの多数配備。

4.  ゴビ砂漠には、アメリカの原子力空母の標的があり航空射撃訓練をしているそうであります。

5.  宇宙に打ち上げた各種衛星を破壊する技術はアメリカを越しているとか。

6.  総て、西側から盗用した技術を進化させている。

 

13.            なぜ、中国はでありますが、これは「100年の屈辱」を胸に叩き込み雌伏していた。そして西側から得たものーーカネと技術で今や、浮上しつつあるわけであります。

100年の屈辱とは1839年の「アヘン戦争」で、中国は400年続いた清国が滅亡した、その遺恨でありましょう。

アヘン戦争は英国にしてやられたのが端緒で中国本土は滅茶苦茶となり、英国、ドイツ、フランス、アメリカ、そして日本にやられたという遺恨を晴らしたいのでありましょう、雌伏していたのであります。今や、恐るべき実力の中国となっている。

14.            ここで、私は、トランプの登場、トランプは、ディールで中国を叩いていると思っていたが、案外、本物かも知れない、中国が西側の金と技術で軍事を強化し、その背景に、中国経済の不当な経済運営があると思っているのではないかと私は考えております。トランプは、そこを衝いておるから、金融と経済で中国の締め付けは本物の対決のような気がしております。

15.            まだ、政権が出来ておらず、政策がはっきりせず、展望は難しいようであります。

16.            ただ中国の外貨が急減しています。既に金融的に中国にマイナス作用が拡大している。

昨年は11月までに、118兆円の外貨が流出した。

特徴は、118日のトランプ当選後に流出が大幅に拡大している事実です。

世界に、アメリカ回帰現象が出ています。

17.            中近東は、騒乱の時代となりましょう。

18.            皆さん、中国の弱点をご存じですか。あるのです。中国は石油の7割をマラッカ海峡を通ります。

この海峡は、長さ800キロ、幅は非常に狭く、水深は比較的浅い、海賊の跋扈は有名。世界貿易流通の三分の一の物資が通っている。パナマ運河の三倍、スエズ運河の二倍。ここをコントロールする国は中国のエネルギー源の喉元を抑えることとなります。

この海上封鎖をすれば中国経済は壊滅します。

19.

こうした波乱の様相を強めるユーラシアで、

 最も安定し繁栄しております平和国家は「安倍日本」であります。

「欧米と比較しても、日本の安定性は際立っております。彼らは、それは、国民統合のシンボルである天皇の存在を指摘しております。トランプとプーチン、そして習の引き起こす「地政学的変動の渦に巻き込まれない」ことが大切であります。

この動揺に免れることは不可能でありましょう。

国際情勢の大変動に日本人の知恵を出さねばなりません。

19.            だが、韓国は大統領失脚で、反日・共産主義勢力の国となる。これは、日米、とりわけ日本が幕末以来、最も恐れてきた事態である。緩衝地帯が消滅するのだ。その上、韓国は若者がhell korea

自虐する程、国家破綻の様相を呈している。

20.      日本がどうするのか、世界のリーダー安倍総理で良かった。民主党には人材皆無、自民党にもなかなか見当たらぬ。国内外の難問山積であります。何事があろうか、トランプがどう出ようか、中国がどう出ようか、驚くことはない。日本はアメリカの属国ではない、まして中国のそれでもない。独立した2000年の名誉高い実力のある国民です。

断然、覚悟を固め、依存心を捨てて、自立し、自衛して、日本民族の矜持を保つことが出来ます。今、中国共産党は、日本人の分断に注力しています。

その傀儡のメディア、一部団体に惑わされぬことであります。自分の国は自分で守る、当然であります。人間、覚悟すれば強いのであります。

日本人は、優しいけれども、一旦緩急あれば、団結し、強い、それが大和魂であります。

決意して外国に惑わされぬことであります。
 只管、日本の安寧と国論統一を願うものであります。

    平成2915

    鳥取木鶏会 会長 徳永圀典