激動の金融界
超低金利の継続で、金融界が大激変中、キャッシュレス時代の夜明け目前。
現金大国の日本
日銀が12月20日に発表した金融資産、家計と民間企業を含むと
過去最大の3千兆円、中、四割が現金と預金。
日本の対外資産も、初めて1千兆円を突破した。1012兆円。
家計資産に占める現金預金は51%、米国10%、英国の2-3割と比べて際立って高い。
企業の現金預金も259兆円、
銀行は預金口座に手数料を貰わねば赤字となっている。
ĪМFは日本の巨大銀行、三菱、住友、みずほ、の収益力の弱さに警告を発している。最も安定した資産内容だが欧米のような虚業的マネーでなく実業的金融だからであります。
世界の先進国で、「一番金利が低く、中小企業や個人に最も優しい銀行の国」だが
看板を下ろす日も近いのかもしれません。
今、全国にATM、何台あるか。
銀行全体で137千台、郵便局を含む。
コンビニ型ATMは55千台、併せてざつと20万台。
全てに現金が入っているが、現金大国日本は、現金決済にかかるコストは2兆円。
今、ビットコインが有名だが、その9割は投機と言われる。
現金大国・日本、現金決済比率は
決済全体の65%を占める。
先進国は32%。
日本はATMが張り巡らされ便利だから現金決済が減らない。
中国は、圧倒的にスマホ決済、乞食さえスマホで金を受け取る。
ある地方銀行、本店営業部だが、隅っこに、コンビニのATMが密かに置いてある。どこか、地銀で最高悪い島根銀行。
ATMの機械は300万円、警備費や監視システムだけで一台に毎月30万円のコストがかかる。
低金利で預金と貸金の利ザヤはメガバンクで黒字は住友銀行だけ。
消費者にキャッシュレスの意識が浸透すると銀行が自前でATMを提供する優位性が確実に薄れる。
平成30年1月9日
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典