「検証」明治維新と現今日本 

指導層の交代で、日本の近代社会は明治維新をへて革命的な変化を遂げた。 

イギリスでは、18世紀の貴族エリートから現代エリートへ、家系、趣味、生活様式に於いて一貫して繋がる流れがあるが、日本のエリート社会には明白に明治以前との断絶が見られる。 

西洋式の革命は、市民が貴族を打倒する。これは、日本で言えば、町人が武士を打倒するとか、下級武士が大名の地位を奪うということである。 

然し、日本では町人には暴力革命を考える者はいなかった。下級武士達は藩の意思統一を図りながら粛々と事を運んだ。 

日本の独立と名誉を守るのが当時の日本人に課せられた命題だと知る知性の高さがあった。 

果して現今日本にこのような知性が野党にあるのか、小沢私党、即ち民主党などには備わっていないように見受けられる。ここに日本の不幸が存在する。 

平成191020日 

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典