悪に、のるか反るかの今年

世の中に、悪は確かに存在する、この日本人の社会に於いてもだ。ましてや、世界の至る所に、絶対悪、とでも表現していい悪が存在する事は各位は自覚されておられると信ずる。
今、アメリカのブッシュを非難するのはやさしい、誰でも戦争という殺人ゴッコは嫌である。戦争には反対する。然しだ、より善意の大多数の人々を守る為に、悪をどうするか考えた事があるのか。動物の社会、勿論人間もそうであるが、どうやらボスは必要不可欠なのである。アメリカがソ連と戦い対峙すると冷戦として世界中は大迷惑した。
いい悪いは別としてやはり、現在の世界は強いアメリカに断固として貰いたいと思う。今年は、悪との戦いの伸るか反るかの年となる。情緒的判断をしてはならない。今年はその瀬戸際の年となると思われる。
冷戦後の最大の山場の年となる。
日本の未来の国益が重要にかかわる問題である。民主党、管直人のような思考では日本は脱落し埋没してしまう。

1.リビアが遂に大量破壊兵器の無条件廃棄をあのカダフィが受け入れた。イラクのフセインのあのブザマナ姿を見て身の恐怖を感じたのであろう。
それでは聞く、いま、アメリカが前面的にイラクから撤兵したら世界の未来秩序はどうなるのか。 

2.世論が怯めばひるむ程テロは勢いを増して彼らの思う壺となり更にテロは勢いを増す。この事態を無責任に予測してはならない。

3.テロリストは世界第二の産油国というイラクをテロの拠点にして北朝鮮、イラン初め世界中にテロのネットワークを拡大する。

4.中東の石油がテロリストの手中に落ちたら世界経済はパニックととなる。テロリストが世界第二の石油利権を握りテロを輸出し世界は無秩序となる。世界の秩序維持の責任者のアメリカは今年は歴史的な勝負の年である。アメリカは敗北する訳にはいかない。

5.北朝鮮の核保有を勢いづかせ、無法無頼の北朝鮮を欲しい儘にさせていいのか。ここでアメリカが撤兵したら必然の結果はこうなるのだ。日本はどうなるのか、自明である。
フセインを見て、世界の独裁者の末路を見て、金正日も恐怖を感じだしている筈だ。ここで怯んではならない。

6.アメリカという大ボスには頑張ってもらうしかないのだ。昨年11月国際原子力委員会でイランが米国の要求に譲歩している。なぜか、イラン国内で現実派の意見が大勢を占めたのはブッシュの威力である。

動物社会には、「いいボス」が絶対必要なのだ。世界中を見渡して、中国もロシアも、勿論ヨーロッパもボスの資格は無い。時にアメリカはオカシイと思うし日本も憎いと思う処もあるが、憎み切れないし、自由で民主的なアメリカがボスとして日本の国益に十分適うのだ。今年の世界は巨悪に対し、乗るか反るかの瀬戸際に立たされている。弱腰であってはならぬ。

7.第一、イラクのフセインの巨悪の悪行と国連への背信の数々を思いだすがいい。
@.イラクは核を保有しようとしてイスラエルに1981年オシラク原子炉を破壊された。
A.毒ガスをクルド人やイランとの戦いに使用した。
B.国連決議違反を繰り返してきた。
C.査察を何度も拒否してきた。
D.アル・カーイダとの関係も作戦上の接触は明白。
平成16年1月1日徳永圀典