中国、あれやこれや その34
平成19年10月度

 1日 自転車の象

中国は自転車を漕ぐ象のようなものだ。その心は、スピードが落ちたら倒れてしまう。それは地球が揺れることである。

中国が世界の工場となり、為に世界中から資源を買い漁り、それまでの、夫々の国々の社会、経済秩序を破壊し「世界中をメチャクチャ」にしてしまったからである。
 2日 中国式、融通無碍と実利主義 中国共産党の幹部が恐れているのは、その自転車のスピードが落ちたら、不満を益々募らせた民衆が更に増大し社会的混乱を抑制することが出来なくなるからであろう。 正面切って台湾海峡の火遊びアメリカとの対立。日本との更なるイザコザは絶対にしてはならない。ここにお得意の融通無碍と実利主義の出番がある。毛沢東後の彼等の最高規範である。
 3日 国際秩序との関係 彼等の融通無碍と実利主義は、ルールと国際秩序を尊重する精神とは無縁であろう。 そのルールを尊重させるには、中国の民主主義化が絶対に必用である。
 4日 重慶(じゅうけい)の地

それは現代のシカゴだといわれる。19世紀の産業革命期より安い賃金の場と言

われる。
揚子江利用による電力が生み出す産物である。
 5日 三峡ダム 2003年三峡ダムが建設された。1930年代、高さ211米、全長379米、2080メガワットの発電で世界一となったアメリカ・フーバーダムの六倍の長さ、そして八倍の電力を 供給できるのだ。
中国は、2004年から一年ごとにイタリア、スペインのようなヨーロッパの経済大国に必要な電力を賄えるだけの発電所を建設してきている。
 6日 欲求 電力から見ても活力に満ちた中国が出現している。それは地球の資源を食い漁ることでもある。何千万人の中国人が重慶とか都市部になだれ込み都市は歴史に無いスピードで拡大していかざるを得ない。 全体のプロセスは、アメリカにもなかったような交通インフラの建設を促し、中国全体が猛烈なスピードで表面的な成長を遂げており、目先だけなら世界の企業は最大のチャンスと捉えて益々のめりこむことになっている。
 7日 豊かさの前に老いる中国? 中国は現在イギリスを抜いて世界四位の経済大国になる態勢を整えている。だが一人当たりの収入で言えば、年平均1000ドルを超えるか超えないかで、世界最貧国と大差はない。例え、国内総生産がアメリカ並みに大きくなつたとしても単純計算でも、その時の中国人の豊かさはアメリカ人の六分の一に過ぎないこととなる。 現在の成長率から類推して、中国経済の規模は30―40年直前にはアメリカと肩を並べる。だがこの時、1960年代、70年代、80年代初めの人口爆発の子供達が引退期に入る。それ処か2040年頃には全人口の三分の一、凡そ4億人が60歳以上となる。中国は豊かになる前に老いてしまうのではないか。
 8日 日本は飛ばされる? この為に、絶えず成長を迫られ、それがあらゆる経済計画や戦略に影を落とす。貿易相手もじつくり検討する余地もない。労働争議や社会不安がどこにも起こらずに一週間経過するなど先ず無い。勃発する騒動のいくつかは深刻である。

もし成長率が落ちたら、こうした動乱は間違いなく激化する。象が自転車を漕ぐようなものでスピードが落ちたら倒れてしまう。中国だけならよいが地球が揺れる。日本など飛ばされるのではないか。 

 9日 海賊帝国・中国 1990年代半ばには、海賊版が出回るのはありふれた現象になった。一つの産業に伝染したら、それは価値連鎖をして企業から企業へ飛び火した。 21世紀初頭には最早や営業上の瑣末で不利な条件でなく、あらゆる分野の、あらゆる企業が考慮、または対処せざるを得ない日常問題となった。日・欧米は海賊版により年間600億ドルの損失を蒙っている。
10日 スパイ天国・中国 計画的偽造帝国・中国は、アメリカのハリウッドの超大作が編集される度に、アメリカでDVDが発売される前に中国でも同じものが出回る。 これは、海賊版シンジケートが映画会社にスパイを潜入させ中味を盗ませているからである。日本など甘いから多くのスパイがウヨウヨしている。
11日 矛盾 中国で現在求められている重要なバランスは、人と仕事の問題であり、これが中々難しい。経済成長率が9−10lを記録しても、毎年必要な2400万人の新しい雇用を生むのには数百万ずつ不足する。 だから他国から驚異的な成長で大儲けしているように見えても、北京の高い塀の奥で働いている指導部の高官は、終わり無き雇用危機に陥っていると感じているのではないか。
12日 スパイ天国・中国 計画的偽造帝国・中国は、アメリカのハリウッドの超大作が編集される度に、アメリカでDVDが発売される前に中国でも同じものが出回る。 これは、海賊版シンジケートが映画会社にスパイを潜入させ中味を盗ませているからである。日本など甘いから大層なスパイがウヨウヨしている。
13日 中国の原理は「カネ」 そして神様も「カネ」であろう。それには、人のことはお構いなし、自分だけが良ければ良いのである。 そして、分からなければ、何でもするのである。バレタラ嘘をついて否定すれば良い中国なのである。
14日 ウソは中国の原理 ブタ饅頭にダンボールを裁断して入れ売っていた話題が世界中を駆け巡った。 一ヶ月ほどして、あれは「ヤラセ」だとテレビ会社が報道した。これは明らかに「嘘」の報道である。信じてはならないのだ。
15日 自前の研究なき中国 中国は自前の研究はない、スパイで完成したものを盗む、カネで最新のものを調達する。これは当面は成功して行くであろう。だが、ここで思いだすのは敗戦して日本が満州から撤退した時、本土より優れていた満州鉄道の技術はそのまま 残した。
にも関わらず、中国は新幹線を開発出来なかった。ここに将来の問題があるが、当時とは格段に相違があるが果して自前の技術が可能か、国民性からして疑問は残る。人工衛星もスパイの成果だ。
16日

悪名高い中国の災害

1938年6月9日、日中戦争の最中、敗走する国民党政府の蒋介石が、溢れる河の水がピーク近くになった時に、河南省の花園口で、堤防を破壊させた。
この無謀な行動の目的は
日本軍の進軍を阻むことだったが結果は悲惨そのものであった。23000平方キロ以上の北部平原が水没、90万人が死亡、更に1200万人が家を失った。蒋介石は人民の人望を喪失した。
17日 治水問題 中国の歴史は、治水の歴史でもある。治水と政治権力の結びつきは中国は格別高い。だが、近年は、北京の為政者にとり治水は極度の不安を象徴するものになりつつある。 歴史的な問題の治水どころか、中国の治水問題は、水涸れである。1985年から毎年、海に水が達しないのであった。1997年は山東省で226日間干上がった。
18日 人為的な水問題 治水は水の節約問題でない歴史の中国、従って節水意識は欠けていたのである。

その上に共産主義で磨き上げられた独裁政権は、大自然の番人とは程遠い歴史を持っているのだ。 

19日 水問題の発生 それは1980年代からである。パルプ、製紙、化学、染色、製革工場など何万もの小企業が河岸に乱立し有毒な廃液を流し始めた。 1990年前半被害の兆候は明白だつた。水が飲用に適さない地域が多発し発ガン率倍増となる。軍隊入隊要件の身体検査に誰一人パスするものはいなかった。
20日 中央の解決策 中央がこの水問題に取り組むと決めると、事態は更に悪化した。問題解決を命じられた地方当局が貯水タンクに貯めてきた汚染水を流し、下流へ放流したのである。

1200トンの魚が死に、数千人が赤痢、下痢、嘔吐で治療を受けた。そして瞬く間に浄化運動は成功したとし准河の水は飲用可能と宣言したのである。 

21日 中国の隠された負債 中国の傷ついた自然の修復にかかるコストは、政府の知らぬふりも効果なく現実に直面している。自然破壊は発展の足かせとなるばかりか、食品の安全性を深く内臓していることが世界中に知れ渡り致命的、決定的な不信感となりつつある。このままでは来年のオリン ピックなど不可能ではないかとさえ囁かれ始めている。食品、水の安全、硫化煙霧の拡散、沿岸の毒性汚染と果てしなく循環しつつある。詰まる所、中国は大地も地下も大気も汚染し人間の住める地てばなくなり自滅が始まった、それは地球規模へと拡散しつつある。
22日 世界汚染ワースト 20の汚染ワースト都市の中、16の都市は中国である。国土の30l以上に酸性雨が降っている。地方は有毒物資の廃棄場と化している。 中国の大気汚染は、ニューイングランド上空まで広がりが確認され、尚且つ、毒性の高いものであると判明している。
23日 世界の森林への影響 1998年、上流の慢性的な森林破壊が原因の一つとされた揚子江の氾濫を受けて、政府は伐採を厳しく制限した。
また中国の家具製造と製
紙業は世界最大となった。中国は群を抜いて木材とパルプの市場となったのである。紙パルプの輸入量により世界の原始林は破壊が急ピッチとなっている。
24日 信頼関係の崩壊 共産主義による中国社会全体を混乱させている信頼関係崩壊の縮図はあちこちで多発している。だが、自己保身の為に表面的には礼儀正しく珍しい程の親切さを 見せる。
貧困と乏しい資源を巡る争いが悪影響を及ぼし、共産主義による人間性と崩壊に代る思想の空白のままである。
25日 偽造と知的所有権侵害 今や、巨大産業となった偽造、そして知的所有権侵害は危機の一部である。問題はもっと根が深い。策略はあらゆる場面に影を落としアイデンティティは売買される商品化した。 ペテン師が跋扈し偽造書類作成の広告まである。100ドルあれば全く別人にさえなれる。新しい身分を装い過去さえ清算可能と言われる。5年間で北京で一万人以上の偽警官が逮捕されているのだ。
26日 有賞新聞 マスコミの世界では、有賞新聞、賄賂付きニュースと呼ばれる慣行が業界標準になっていると云う。 企業サイドの記者発表では、ブレスリリースの封筒から何百元かが見つかることを期待していると言われる。全てはカネの中国。
27日 地下経済も成長中

中国と云えば、地下経済が代名詞である。IMFも世界銀行も考慮していない巨大な地下経済が実在する。地下銀行の役割は歴史的なものである。

地下銀行が数多く存在し企業への融資を実行公している。何万という無認可の工場が操業できる所以であり役人も関係しているのだ。
28日 地下経済の規模 その性質からして推定は至難であるが、長年、これを調べてきた中国人研究者の姚監復は公式経済の三分の一になるとしている。 中国人民銀行副頭取の李若谷は通貨供給量の増加の三分の一は非公式経済によると語っている。
29日 政治と経済政策のミスマッチ 共産主義と資本主義との対立の複雑さである。世界的に大きな勢力となった中国、世界の自由主義国は政治的大問題であろう。 中国の経済は、ヱセ資本主義と言われる所以である。自由主義には倫理性を各個人が保有していなくては全体として機能しない。中国人には決定的に欠けているのである。
30日 友好分子作り その手練手管は、これだけは中国数千年の歴史の持つノーハウではないか。既に日本では多くの政治家や財界人、外交官が篭絡されているのを見てもわかる。 その手段は、言わずとしれたハニー・トラップ、つぎにマネー・トラップ、そして招待という現代の朝貢である。
31日 中国の敵となるアメリカ アメリカの議会と有権者がやがて中国を明白に敵視するようになるのは必至だという欧米人が存在する。さもあらん、この認識の兆候が食品問題、危険製品の数々であろう。 信じがたいようで、現実には戦略、軍事で中国とアメリカの競争が深く強まっていると思える。中国の軍事力の増大と中国の最近の自己主張にそれらの兆しを見てとれる。