民主党は「国民政党」に非ず、危険 

私の主張は明快である。 

@ 国内問題は国民の為になることを二大政党でガンガンやればよい。

A 但し外交問題に関しては凛然として日本の主権を守る政府でなくてはならぬというものである。

以上二点の尺度で民主党政権のスタートを見る。 

全般的印象

表面的には、想像以上に好調である。いい線行っているように見える。

だが、実現するかどうか未知数であり見守るしかない。 

総論の抽象論は良くても現実は別物だからである。複雑な現場、人間関係、官僚のやる気など、これからが勝負である。 

日本国として、主権、外政問題に関して、危険な発言が多々行われており本質的に日本国にとり危険な政党であることは顕著であり明白である。

中国に対して友愛などナンセンスである。翻弄され中国に篭絡されてしまう危惧が大である。 

まして、共産主義国と「EU並みの共同体」など、鳩山は何を言うのかだ。甘ったれた民族・歴史認識の総理である。

鳩山の総理として最初の面談は、高木全労連会長であった。

これは驚くべき事実であり、民主党は国民政党ではないことを示した民主党は左翼政権である。 

       垣間見た感想 

@事務次官会議の廃止は政治主導の観点から良い。

A国家戦略局の思想は実に宜しい。問題は中味とその思想如何であるが左派リベラルの菅直人であり危険性を感じる。

B 公共事業の中止は、恰好良いし、自民党の基盤を粉砕するもので小気味良いだろうが、果して現実の解決、処理を緻密に練り上げているのか不安が残っている。前原は「八つ場ダム中止」を事務処理のような顔付して淡々としているが現実処理に難渋しよう。

C 想像以上に夫々の大臣がよく勉強している。みな自分の意見をしっかりと持っているのは新鮮な驚きで攻める自民党はやり難いことであろう。

D 鳩山は首相になり、顔が引き締まった、慎重な発言は、笑うだけで口のひん曲がった、だみ声の麻生元総理より重厚さがあり、信頼感の構築に役立っている。麻生は大衆に媚びて、言葉が軽く、軽薄な印象を与えすぎたのだ。

E 長妻厚生大臣、険悪な雰囲気が官僚との間に漂っている。本人のやる気と理屈だけでは人間は使えない。ここも前原と同様、大臣の人間性が問題化してくるのではないか。

F 前原大臣もそうだが、人間とか組織は、理屈だけでは本当に目的は遂行できない。トップの人間的なものが問題解決には必要なのである。

G 岡田外務大臣、傲慢な男であり、必ず色々の問題を惹起させるであろう。例えば、中曽根氏との引継ぎで、インド洋での給油に就いて中曽根氏が「賢明なご判断を」と引き継ぐと、岡田は「えへへー、それが賢明とはねー」という返事をした。この傲慢な姿勢、岡田は青二才なのであろう。そう言えば、数年前、国会質問で総理とのやりとりの中で、総理に対し岡田は「無礼なもの言い」と発言したが、岡田は正確な日本語の使い方を知らぬ男である。かなり頭脳硬直と判定している。必ず、問題が起きてこよう。

H 亀井金融大臣、この男のアナクロニズムは問題だ。亀井はイトマン問題で収監された韓国人・許永中と親密で、つるんでいたと記憶がある。問題大臣だ。中小企業に対する三年の返済延期など社会主義国の発想であり問題大臣だ。モラルハザードが起きて国民を軟弱にしてしまう。問題は別にあるのだ。

I 福島瑞穂、はしゃいでいる。思想が反日であり危険そのものだ。

J 千葉法務大臣、検察に対し法相としての指揮権はあると発言した。これは鳩山総理、小沢一郎の献金問題への牽制である。反日であり危険である。

K 小沢一郎幹事長、既に、憲法違反の外国人参政権を来年通常国会で目途をつけると発言している。危険な男である。小沢の献金問題、10億円不動産問題を放置するような検察なら、日本は完全な法治国家ではない。

L 鳩山が高木全労連会長と最初の面談をした。これでこの政党の性格は明白、国民政党ではない。日本の保守という大切なものを守る政党ではないと断定したらいい。

M ただ、自民党のやれなかった官僚に対する姿勢は高く評価していい。これは国民受けするものだし正しい在り方である。当分の間は民主党はこの勢いを続けでゆくであろう。

N 民主党は、高校授業料の免除とか、子育てバラマキ、農家へのバラマキと、日本の未来を暗澹とさせる施策で政権党となった。根本的に間違った土台の上の楼閣であり日本衰退の導火線に火をつけた。

    平成21101

   徳永日本学研究所 代表 徳永圀典