祖先が危惧した最悪事態遂に到来

       

この5百年間、世界侵略の主役は16世紀は欧州を拠点として西回りはスペイン、東回りはポルトガル、17世紀は東回りのオランダ、18世紀は英国とフランスが主役、ロシアが加わり19世紀になるとヨーロッパ諸国は一斉にアフリカ大陸で植民地争奪戦をやり直線引きで切り取ってしまった。アフリカ原住民は白人の奴隷商人に狩り集められ家畜として売買されアメリカ大陸の労働力にさせられた。

19世紀中頃は世界地図上の目ぼしい領土は殆ど白人の植民地になっていた。幕末にはアジアも全て白人のもので、残っていたのは日本くらいしかなかった。これは歴史的事実であり日本人は心に銘記してよい。

これ等の事は、若し人類に正世界史があれば人類の汚点として銘記されて良いであろう。

米国のペリーが四隻の船で日本に開港を脅迫したのは嘉永6-1853年、前後して大国ロシアが蝦夷(北海道)に現われ、長崎にも迫ってきた。アヘン戦争で中国に勝利した欧米の次の侵略目標が日本であることは間違いなかった。このように幕末の日本は虎視眈々と、東から米国、北からロシア、西から英国とフランスが食指を延ばしてきていた大国難の時代であった。

その頃、朝鮮半島の李王朝は腐敗して国家の体をなさず清国(中国)とロシアの狭間で揺れ動いた。清国は白人に蹂躙されており、残る日本も虎視眈々と彼等に狙われていた。日本の独立を守る為に立ち上がり反撃したその後の主権国家としての歴史はご案内の通りである。

この幕末・明治時代に我が祖先が最も危惧した事態が21世紀の平成の今、現実のものとなってしまった。
即ち、ロシアは不法占拠の北方領土を返さない。
韓国は強引な李承晩ラインに竹島を組み込んだままだ。
中国は台頭して尖閣列島を中国領土だと無法に組み込んだ。

何れも、国際法違反、無法な振舞いの隣国ばかりである。
ここ150年の我が祖先が血を流して死守してきたものを我々の世代で水泡にさせてはならぬ。

民主党政権が弱いからである、鳩山由紀夫、菅直人、野田は万死に値いする。

だが、自民党中心の新政権を一日も早く作り、日本人が一つにならねばならぬ季節となった。
                   平成24年10月1日
                  徳永日本学研究所 代表 徳永圀典