元和偃武
元和偃武とは慶長20年(元和元年、1615年)5月、大阪夏の陣において、徳川氏が豊臣氏を滅ぼし、応仁の乱以来15年にわたり断続的に続いた国内の大規模軍事衝突が終えた事を示す。
これは家康の思想でもあったと私は思う。幾多の戦いの締めくくりにより国内平和を希求した勝れた思想家・徳川家康の英知と判断する。
同年7月、元号を平和の元めとした意味の元和とし武器をおさめ、即ち偃武を招来せんとしたものである。
偃武とは中国、書経・武成篇、「王来自商 至干豊 乃偃武終文」、「王商自り来たり、豊に至る。乃ち武を偃せて文を修む」であり武器を武器庫に収めることを言う。
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典