大直禰子(おおたたねこ)神社 

 御祭神「大直禰子命」は、三輪の大神様のご神孫で、祟神天皇の勅命によって「茅渟(ちぬの)県陶邑(あがたすえむら)より召され初代神主となられ。この命の子孫が「大神(おおみわ)()(そん)」となる。 

第10代崇神天皇の時代、国内に疫病が流行し、国民の多くが死亡し、容易ならざる国状となった時、天皇の御夢に大物主大神があらわれ、「吾が児、大田田根子を以て吾を祭らしめたまわば立ちどころに平らぎなむ」とお告げになりました。

天皇は、大田田根子命を探し出され、大物主神を祀る祭主とし、丁重にお祀りされると忽ちに病気は止み、国内は平安となり富栄えたと『古事記』『日本書紀』にある。以来、本社の若宮として、この命をお祀りされている。

『日本書紀』の崇神天皇8年に、大田田根子が三輪君族の始祖であり三輪の神が大物主神であることが示されている。