崇神天皇陵

景行天皇陵から10分ていど。三輪神社から歩くだけなら1時間半の天理市の南部。
大和朝廷の創始者とされる第10代天皇、崇神天皇の陵墓「山辺道勾岡上陵」。
 
地域の名を取って「行燈山古墳」とも呼ぶ。
 周濠に沿う緑が美しい。展望も良いことから、山の辺の道を歩く人達にとって、絶好の休憩場所で私が住友銀行山岳会長の時、行員を引率し、ここで休息、古代史の解説を神戸女子大学教授の話を聞いたことがある。
 古墳は全長約242m、後円部径約158m、口縁部の高さ約31m、前方部の幅約100m、前方部の高さ約13.6m、周濠を含めた全長は約360m、最大幅約230mの巨大な前方後円墳。築造された年代は4世紀後半(古墳時代前期後半)の早い時期と推測されている。
 竪穴式石室と考えられている。遺物は周濠から銅板、金銀細工品、土器などが出土。
銅板は縦54cm、横71cmほどの長方形、採られた拓本には表面に内行花文鏡に似た文様、裏面に四区画に分けた文様が陽刻されている。
 また、この古墳は大王墓にふさわしく、3基の陪塚を伴っています。南アンド古墳(全長65m)、アンド山古墳(全長120m)、天神山古墳(103m)です。全て前方後円墳で、地方では豪族クラスの規模を誇ります。