10月18日 一挙手一投足、一言一行に

 われわれの思想や学問というものは、理屈っぽいと言った段階から、やはり直感的になってきて、物自体を動かす動的な力、つまり感化力のあるものになってこなければならない。そうなると段々具体化してこなければならない。本に書いてあるのではなくて、その人の顔に書いてある。それこそ一挙手一投足、一言一行に現れるようになってこなければならない。その人の人相、その人の人格、あるいは言動や思想・学問が別々になっておるあいだは、まだまだ中途半端である。