人生幸福の極意 

「これが人生幸福の極意での、なかなか、言葉ではわからぬことよ」 

「慈悲の徳・・・それが足りぬ。智恵も才覚もみな我執でのう。周囲を潰しても我意を通そうと馬に鞭打つ。他人を蹄にかけ過ぎる」 

「一寸の虫にも五分の魂・・というよりも、生きとし生けるものはみな神仏の生み給うた大切な命でのう。わが身自身もその枝葉なのじゃよ。その枝葉を、わが身で伐り払いすぎるゆえ、神仏はお怒りなさる。神仏を怒らせてはわが身も含めて枯れる道理じゃ。いや、五分の魂の怨念が積もり積もって行く手をさえぎる。これでは仕合せになりようがあるまいが。」 

平成19年10月 

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典