米中「世界覇権の逆転」が始まった
世界秩序の統括者・アメリカが統括者の役割を放棄しつつあります。
ユーラシア大陸は世界の中心、これを制するものが世界の統括者となるのは地政学的に間違いがない。
今、アメリカ・トランプ政権は、このような「遠大な思考」の一かけらもない。
共産党組織を各企業内に組織させる中国、自由経済の恩恵によりながら反市場経済の「危険な台頭」が実現しつつある。
北朝鮮のICBMが日本上空を飛んだ、これは東アジアの米中の力比べを占う重大な意味を持つ。
難しい選択が日本には迫られつつある。
中国の世界覇権的野心にアメリカの緊張感が見られないのであります。
陸上では
達道、高速道路、港湾、石油パイプライン、情報通信網を中国かせ中央アジア、ロシア、南アジアそしてヨーロッパに建設、
海上では、
東南アジア、南アジア、アフリカ、中東、欧州を結ぶ広域経済圏を作り上げようとする大構想である。
金融面では、
アジアインフラ投資銀行、AIIBを発足、アメリカの世界的規模を持つ政経軍事面の覇権を狙う。
21世紀のシルクロード構想、地球の陸地の三分の一、人口の七割、それを習近平・中国が着々と主導しコントロールする機構の下に置かれるのであります。
地政学的に重要な変化が既に始まっているというのに、トランプに緊張感が見られません。
戦後初の、この大規模な勢力均衡の転換が静かに進んでいます。
日本は、まだ真の独立国家ではない。
難しい歴史的大問題が見えるというのに、国民の意識、法整備も出来ていない。
平和ボケ日本、私には寝苦しい日々が続いています。
平成29年9月8日
鳥取木鶏会 会長 徳永圀典