新銀座縦走 北アルプス
    
有明温泉ー燕山荘ー表銀座縦走ー大天井荘ー東天井岳ー横通山ー常念岳ー蝶槍ヶ岳ー横尾山荘ー上高地   

                        
                                  長野県安曇野市・松本市 平成21年10月2日ー5日 快晴

ポイント 歩行時間 休憩時間 ポイント概況 備考
平成21年10月2日鳥取曇 はくと6:39 新大阪着9:28-発ひかり466号ー名古屋着10:32 名古屋発11時しなの9号-松本着13:03-昼食後発14:09
穂高着
14:33
バス発14:45 穂高に早く着いてもバス待ち1時間あるので松本駅前の東急ホテルのバイキング、とても素晴らしい登山前の食事となつた。
有明温泉
15:37
雨の中、明日の回復を祈念するばかり。 ここのホテルも中々清潔で、いい露天風呂もあり良い、だが登山口まで700米の登り。
平成21年10月3日雨後快晴 宿 5:55
中房温泉 登山口    1462米 6:05 6:05 0:10 雨の完全装備で出発。
北アルプス三大急登の一つ
ツアーの登山者約20名が準備していた。
合戦尾根
第一ベンチ
1640米
6:40 6:45 0:35 0:05 大粒の雨が木々から滴り落ちる。 勿論視界なし。黙々と登るのみ。
第三ベンチ 7:47 7:55 1:02 0:08 中々登りが辛い。 低気圧、730ヘストパスカル。低い。
富士見ベンチ 8;36 8:50 0:41 0:14 一段と辛い登りを感じた。この辺で時折青空が見えた。 登りが、今年は少々オカシイと思った。
合戦小屋 
2200米
9:17 9:30 0:27 0:13 やっとの思いで到着。再出発後、足が中々進まない。 ホットカルピス500円が旨い。中々、足が進まない。5分歩行で休みの繰り返しとなる。
燕山荘 

海抜2704米
11:30 12:20 2:00 0:50 山荘直下で、遂に意識がやや薄くなりそうな気配を感じた。これはやばい、気圧計を見ると725ヘストパスカル。元々高山病の体質でありこんな低気圧なら更に酸欠だと痛感、ポカリを飲むと嘔吐した。これは退却かと座り込むこと10分。思案した。合戦小屋から燕山荘まてで標高差500米、昨年は1時間6分、今年は2時間かけてしまつた。 なんとか頑張り山荘に漕ぎ着けた。心配しつつ親友が待機していた。ウドンが喉に通らない。でも、この稜線は快晴そのもので燕岳は勿論、槍ヶ岳などアルプスの山々のお出迎えである。気分は一変して快適、なんら問題なくなる。登山は続行することを決断。合戦小屋から急激に500米を登るから、低気圧であり酸欠を招いたのであろう。親友に聞くと唇はチアノーゼであったと。高山に弱いと完全に自覚した。
だが、ここから全く元気になった、低気圧の要因が大きいと思うのだが・・・。
蛙岩 12:52 0:32 気分よく素晴らしい稜線歩き 素晴らしい北アルプスの稜線歩き。
大下りの頭 13:15 13:20 0:23 0:05 ここから梯子を降りる。前方には大きな山塊が待ち受けている。大天井岳である。 直下に近いからあそこまで登るのかという思い。切り通し岩へと再び登りつつ進む。
切通岩 
喜作レリーフ
14:45 1:25 梯子の少し長めのを下る。 見上げるばかりの大天井岳、直下まで幾多のピークを乗り越えなくてはならぬ。前回よりとても辛い、足が思うように進まない。
大天井荘 15:40 0:55 親友が先に、待っててくれるのだか、とても歩行スピードが追いつかない。喘ぎ、喘ぎ、5分歩いては1分休み深呼吸という状況となつて失望落胆した。 前回と異なり、大きく体力低下を否応無く自覚させられた。私、78才には今年が最後のアルプス登山だと自覚しながら進む。小屋でも食事が殆ど喉を通らない。水分は飲めるのだが、固形物が駄目で、無念であった。
総時間
9:45
休憩時間
1:35
実歩行
8:10
平成21年10月4日 快晴 小屋5:25 快晴だが、風が強く合羽を着てスタート。 槍ヶ岳は陽が当らず黒っぽい。やがて日の出を拝む。
東天井岳 左折点 6:20 0:55 東天井岳は2814米。 青々とした山、猿が山頂部に多数いた。
横通山   山麓  7:21 7:23 1:01 0:02 横通山 2767米。 山の中腹を巻いて通過。親友は山頂通過。
常念小屋   7:53 8:10 0:30 0:17 水を購入100円。 トイレとお八つ。風がきつい。
常念岳

2857米
9:45 9:50 1:35 0:05 山頂まで風がとても強く度々飛ばされそうになつた。常念山頂へは4年前は1時間9分今年は1時間35分を要した。老化を痛感した。 5分登り1分休み深呼吸の状態でしか前へ進めない。食べておらないのも原因であろう。昨年より一段と酸欠の体質となつているのを強く自覚せざるを得ない。
2512ピーク 常念岳の蝶ヶ岳側の下りはとてもきつい、登りは常念小屋からの比ではない。 やつと常念山頂部の肩に降りたら、前面には再びピークがある、このピークをやつとの思いで山頂を下ると再び前面に一段と大きなピークがある。
蝶槍ヶ岳

2664.3米
13:07 13:10 3:17 0:03 この鞍部からの登りには参った。4年前の常念岳から蝶槍ヶ岳までのタイムは3時間18分であった。 今回はタイムがかかり過ぎと思いきや常念岳から蝶槍まで全く同じ3時間17分だった。とても頑張ったことになる。だが、とても辛い思いをした。
横尾山荘

1615米
15:25 2:15 蝶ヶ岳ヒュッテに泊まる予定を風呂に入りたく横尾山荘へと向うと親友は言う。 予約の電話を入れて2時間かけて急な樹林帯を下る。下りに強い自分も二三回小休止した。
総時間
10:00
休憩時間
0:27
実歩行
9:33
平成21年10月5日 晴 7:00
新村橋 8:00 1:00 風景を丹念に眺めつつ下った。
徳沢 8:20 9:00 0:20 0:20 こんなにゆっくりとした上高地は珍しい。
明神館 10:00 10:15 1:00 0:15 恒例のりんごを丸かじり。
上高地 11:30 12:20 1:15 0:50 親友と、ここから見える穂高の山々を丁寧に観察して理解した。
ホテル前 13:30 14:30 1:10 1:00 帝国ホテルで昼食して満足。
平湯温泉 曇 15:10 0:40 平湯の温泉にも満足。
総歩行
8:10
休憩時間
2:25
実歩行
5:45
総括
新銀座、念願のルートであったが、4年前とか昨年と対比してやはり歩行能力、特に登りが辛かった。このような3000米クラスのアルプス縦走登山は親友に迷惑を多大にかけたので、無念残念ながら、今年を以て中止する。今後は、2500米以下の山々で独立峰を目指したいと思う。