「女性天皇」と「女系天皇」の違い

嘆かわしい思う、相当な年齢の方でも、この両者の違いの本質をきちんと知らない方が多い。これを知らずして皇室論議をしてはなるまい。日本国は世界で唯一、古代から連綿とした一系の天皇を中心として栄えて二千年、そして世界最先端の近代国家である。

現天皇は男系男子126代目、この中「女性天皇」と言われる方が推古天皇を初め108人あるが何れも全て独身で男性天皇への中継ぎばかりである。男系で初代より連綿と繋がっていることは世界的に稀有な事でそれを二千年間守り続けてきた我々先祖の思いを後世に残すか残さぬかということがポイントである。

「女系天皇」とは、皇女が皇太子となり民間から例えばAという婿を取る、生まれた子が皇太子となり天皇となった時点で、現在の二千年の天皇家は断絶しA王朝の天皇家となる、これが女系天皇。これは革命である。それで良いのですか日本は?

中国の皇帝は異民族により前の王朝を倒した易姓革命の国だから日本の皇室と比較にならない。この二千年来の、人類稀有の、我々の先祖が大切に守ってきた世界遺産と申すべき伝統を現代人が断絶しては先祖に申し訳ない。

この思考と異なる立場は女系天皇ならば実質的に皇室は無くなるとの深慮遠謀があるとの風評も聞く。

第一、現在レッキとした後継者が存在する、事後法での処理など問題外で禍根を残すことになり賢明ではない。

伝統の正当性こそ守るべき問題。現在、悠仁親王様がおられる、日本の伝統をしっかり後世に残すのが現代日本人の使命である。

敗戦時、米国が解体した元皇族に多くの男系男子あり、これを復活すれば解決可能な問題である。

         徳永圀典