1028日 安民・安国は立正より

 核兵器さえなくなれば直ちに世界が平和がくるんだといった考えは、何にも知らない母親大会のお母さんくらいのものである。問題は、いかにして人間精神を正しくするかと言うこと、つまり、「立正」以外に何もないのである。立正があって初めて安民、安国ができる。民を安んじ国を安ずることが出来る。人心、風俗を正しうするということほおいて何をしても駄目である。それには、人間尊重から始めなければなりません。お互いに人間を尊重する、尊重される人間になる、それには先ず自分から始めねばならん。

                 東洋人物学