人権問題に就いて  徳永圀典

人権とは 存在としての人間は平等であること。これは人間としての崇高な、人類普遍の原理である。

男女ともその意味で平等である。もとより外国人も。

  だが、男女で区別しなくてはならぬことがある。

男と女は、人間の機能が異なることだ。従って肉体上のこの差異に

より異なる扱いをするのは差別とは言わぬが、これを混同し人権教

育上の問題が発生している。

人権差別は、例えば、同和問題は、日本最大の歴史的差別であるが、

それは過去のもの。同和差別は人権差別のone 0f them

でありもはや過去のこととなったと思われる。

外国人、納税をしているから参政権をと市の職員が民間企業に推奨

するのは根本的に重大な間違いであり余りにも稚拙であり幼稚であ

る。彼らは、社会的インフラの享受で対価を得ているのである。

参政権を欲するなら、帰化が世界の常識である。その場合す

ら国への忠誠を宣誓しているのだ。安易な国家観で市の職員

が民間企業にそれを吹聴するのは公務員法違反である。

市役所の職員は、政治的に中立でなければならぬ、憲法違反

ともいえる、外国人参政権付与を奨励するような人権教育を

していることになり、二点に就いて、極めて重大に事態であ

る。ゆゆしき問題と捉える、市長は当然、市議会で問題化の必要

のある問題と考える。人権教育上、区別と差別の相違すら教えてい

ないとは幼稚であり拙劣な指導である。

 

大体、戦後の「人権」の感覚は、輸入ものの紛いものであろう。

戦前、国際連盟で、日本は五大国の一つであった。アメリカの日本

人等黄色人種への人権差別が酷く、日本は国際連盟に人権差別撤廃

を提言したが、アメリカの反対で没となった。

白人至上主義が500年前からローマ法王許可の下で行われ世界分捕

りの植民地主義が起きた。これが「世界史の諸悪の根源」である。

日本は古代の万葉集にある如く、読み人知らず、現代の正月の宮中

の「歌会始」、人種差別は白人国発生である。アメリカ、西洋は難民

により国が成立している。その難民が、せめて白人並みの暮らしを

と求めたのが戦後の人権問題の根底にあり日本人に輸入ものの人権

思想は不要であろう。 平成28103

           徳永日本学研究所 代表 徳永圀典