国のまほろば

そして、今、改めて確信的に思う。それは、偉大な奈良地方という思いである。

古代のロマン溢れる地域・奈良、それは日本歴史の聖地と呼べよう。
遺跡の多いこと、日本最古の三輪神社(大神(おおみわ)神社)、近くの(まき)(むく)遺跡は弥生時代から古墳時代前期にかけての大集落遺跡で我々も現地を近年に視察した。邪馬台国の卑弥呼の墓とも推定する人もある箸墓古墳も近い。
その近くを日本最古の道「山之辺の道」が通っている。万葉集に多くの歌が詠まれている。
その周辺には崇神天皇の都と比定される集落もある。日本の古代史がそのままの残っているのだ。我々は、その遺跡の碑の前で古事記の関係箇所を朗読したりして往時を偲んだものだ、定年後の60
代のことである。 徳永圀典