徳永「万葉集」 レジメ@ 平成23年10月
古事記
「倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭しうるはし」
万葉集最後の歌 大伴家持
「新しき年の始めの初春の 今日降る雪の いや重け吉事」
万葉集冒頭の歌 雄略天皇
籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち この岡に 菜採ます児 家聞かな 告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居れしきなべて われこそませ われこそは告らめ家をも名をも
巻13-3312の長歌、
隠国の泊瀬小国に結婚せず わがすめろきよ 奥床に 母は睡たり 外床に父は寝たり 起き立たば
母知りぬべし 出で行かば 父知りぬべし
ぬばたまの 夜は明け行きぬ ここだくも
思ふごとならぬ こもり妻かも
巻7-1088 柿本人麻呂
あしひきの 山河の瀬の 鳴るなへに弓月が嶽に 雲立ちわたる
巻1-4 中皇命
たまきはる 宇智の大野に 馬並めて朝踏ますらむその草深野
.
巻1-8 額田王
熟田津に船乗りせむと 月待てば潮もかなひぬ 今は榜ぎ出でな
巻1-15 中大兄皇子
渡津海の 豊旗雲に 入日さし 今夜の月夜 ま清かにこそ
巻1-54 坂門人足
巨世山の つらつら椿 つらつらに見つつ思はな 巨世の春野を
蒲生野 巻1-20 額田王
天皇、蒲生野に遊狩したまひしとき額田王のつくれる歌
あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖ふる
紫の 巻1-21 大海人皇子
皇太子のこたへまする御歌
紫草のにほへる妹を 憎くあらば人嬬ゆえに 吾恋ひめやも