(つら)構え  その一

どの(つら)下げてとか、顔に書いてござる、とか言うじゃろう。

大体、人間と言うものはじゃ、顔面に凡て出ているのじゃ、我輩のように人間の古参になり、日夜をあかさず学んできた人間にはじゃ、(つら)を見れば人間の本質というか精神生活が洞察できるのじゃ。 

政治屋を引用すれば分かり易いから言うが、管君なんて、あの人相は本物ではない、餓鬼みたいなもんじゃのうー。内面生活の蓄積が無いな。精神生活の欠如が(つら)見てとれる。

(つら)というか人相と言うか、そういうものはじゃ、自己実現しているものなんじゃ。如何に抽象的理論を巧く言っても、高邁なことを言っても、具体的に人間を表現する(つら)だね、人相は、見る人から見れば直ぐ分るものなんじゃ。要するに「面構(つらがま)え」じゃ。 

管君の腹心に、荒井とか、キャミソール大臣とか言われたのがいた、あの面なぞ、誰でも分るぞ、軟派の腑抜けた(つら)しておったわ。案の定、キャミソールを政治資金で購入して愛人に与えていた。それが暴露された。そんな人物が管君の唯一の腹心とは、管君の器量も推して知ることも出来るというもんじゃ。

この程度が我国の総理とは、いやはや、落ちたものじゃのうー日本も。なってはならぬ人物が総理となってしまうたわ

(つら)深いものがある、続けて話をするが本日はこれにておしまいじゃ。

                  岫雲斎