音読みと訓読みのちがい。

・音読み……

昔の中国の発音をもとにした読みで、聞いただけでは意味がわからないものが多い。

・訓読み……

漢字の意味を表す日本語の読みで、聞いただけでも意味がわかるものが多い。

たとえば、「草」という漢字には次の読みがあります。

(音)…ソウ

(使い方)草原(そうげん)/草食(そうしょく)

(訓)…くさ

(使い方)草花(くさばな)/七草(ななくさ)

漢字は、大昔に中国で生まれて日本につたわってきた文字です。
中国では「草」を「ソウ」というような発音で読んでいました。
この発音をもとにしたのが音読みです。

これに対し、日本ではくきがやわらかい植物のことを、古くから「くさ」と言っていたので、「草」を「くさ」とも読むことにしたのです。これが訓読みです。

中国の発音をもとにしている音読みは、聞いただけでは意味がわかりにくいものが多いです。一方訓読みは、聞いただけで意味がわかるものがたくさんあります。また訓で読むときには「表す」「表れる」というように、送りがなが必要な漢字もあります。