95翁徳永圀典の人生至言  その13

道教の「十多の説」  

熟読玩味せねば分からぬが。

一、
思い多ければ神「こころ」、
怠る、
二、
念、多ければ志散る。
三、
欲、多ければ智、損ず。
四、
事、多ければ形、疲る。
五、
語、多ければ気、傷「やぶ」る。
  べらべら喋るのは気が散る。
六、
笑、多ければ臓、損ず。
ちょっと意外に思う。
笑う事は気持ちが好い、内臓の   為に良い、ここは、くだらない事にへたへた笑う意味で、
締めくくりがない事。
臓は含蓄力で、引き締まらぬのは悪い。
七、
愁、多ければ心おそる。
八、
楽多ければ意、溢る。
九、
喜、多ければ志、昏し。くらし。
十、
怒、多ければ百脈定まらず。

九は気がつかぬ中々厳しい。
玩味すると味があり面白い。