鳩山政権は「国家の根幹を揺るがしている」 

鳩山民主党政権は、本当に日本の国益を考えているのかと詰問したい強い思いにかられている。 

アメリカに国防の大半を依存している国が、対等な日米関係とは、幼児の言い草である。 

岡田にしても同様の思想のようである。防衛大臣は、日の丸に敬礼しなかったと言うではないか。 

それはそうであろう、菅直人はリベラルで社会党に近い思想を持つ。赤松農林大臣は社会党の書記長をしていた。官房長官も松下電器の労組委員長だった。 

行政大臣も、どこかの労組のトップであった。

千葉法務大臣は、反日の主先鋒の左翼弁護士である。 

枚挙に暇がない程、否、全員、左翼的思想を持つ、鳩山総理すら「日本列島は日本だけのものではない」という人物である。無政府主義なのであろうか。 

この政権は、間違いなく「左翼」であり「反伝統・日本」である。過去の良き日本の伝統をぶち壊しつつあるやに見える。 

最初に総理官邸に招聘した人物が「労連会長」であった。これは驚きであったが、この政権の本質を如実に示したものである。 

だから、経団連、財界に冷たい。親しいのは小沢シンパの京都セラミック会長程度ではないか。 

広く、大企業とか財界に冷たいのは、戦後の富は彼等に残留しているから彼らから巻き上げて分配しようとしている政権なのである。 

バラマキをする根元の思想は、「成長思想の無いこと」であり、それは「反大企業」、「反財界」、「反大製造業」なのである。行き着くところは、戦後の繁栄の立役者の冷遇である。 

新日本製鉄のブラジル工場建設など海外逃避が始まるのではないか。日本からの避難が大製造業で起きてくるのではないか。 

経済成長思想の欠如した民主党政権は、必ず「経済問題、財政問題で蹉跌するであろう」。 

だが、視野の狭い、見識に欠け、付和雷同する多くの日本人は、強いものに靡くという習性がある。この流れは局面が破局に近くまで続くであろう。 

某国会議員の言うが如く、このままでは、この政権は「国家破綻の引き金」を引いてしまいそうである。それも、このままでは、七年後に国家破綻もあり得るという。民主党にはその危機意識の欠片もない。 

    平成211026 

    徳永日本学研究所 代表 徳永圀典