危険な地政学的条件の日本

どうも日本人は国際認識というものが足りない。
凡そ日本くらい国際的に危険な地政学的条件のもとに存在しておる国は他に例がない。

例えば第二次大戦に同じく敗れたドイツ、イタリアにしても、この両国は大体ロシアだけを考えておけばよい。

ヨーロッパ諸国は歴史的に、度重なる戦争で経験を積んでいるから、要注意の対ロ政策というものはしっかりしている。

これに反して日本はどうか。ソ連は崩壊したが、依然として油断ならないロシアに加うるに、中共という新しい、極めて積極的・攻撃的な国が目と鼻の先にある。

その中国が、アメリカの世界覇権衰退と共に、歴史的に台頭して益々強力となりつつあ、りアメリカと対等の世界覇権国家化してきた。

更に原油成金のロシアと中国の間にこれ又極めて悪辣で尖鋭な朝鮮民主主義共和国が控えており核保有をしてしまった。それに韓国が同化されつつある現実は日本にとり極めて危険極まりない。

これらの国々は、第二次大戦後は武力戦というものを出来るだけ回避して、その代わりに巧妙で深刻な政治的挑戦を日本を対象として全力をあげて対策しておる。国内の反日グループと連動してそれが結実しつつある。

このように日本ほど悪い立場の国は世界の何処にも無いのではないか。

処が、島国の日本人は国際感覚に弱く危機意識が政治家を筆頭にして国民に極めてと乏しく危険な状態にある。

政治家が自己利益のみとなり国益、民族の未来というものを忘れている。

国民よ、覚醒せよ!政治家には命懸けでの国益守護を要求して良いのではないか。

         平成19年10月31日   徳永日本学研究所 代表 徳永圀典