明治人に見るリーダー 

リーダーたる者は、国家であれ地方公共団体であれ。会社であれ、また大学から小中学校の教員も含めて、幾つかの条件を備えていなくてはならぬ。 

一つは、使命感、明快なる問題意識、目的、青写真、ビジョンである。 

第二は、トータルに物を見るバランス感覚、木を見て森を見ざることにならぬこと。 

第三は、リアリズム、したたかな現状・現実認識である。単なる知識とか、マニュアル依存でなく、歴史と倫理に裏打ちされた素養であろうか。 

日本には、サムライ精神が伝来のものである。それは、「君子たるものの精神」ともいえる。まだ地下水のように流れていると思える。 

その伏流水を汲み上げて日本人の再生を図らねばならぬ。明治維新の颯爽たる精神からの学び直す必要がある。 

平成19年11月1日 

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典