日本凋落の真因
岫雲斎の「たわごと」 平成23年11月
引退後、ここ20年を回顧して見れば、余は、「私の憂国放論」を著作したのが71才。前年70才の時には既に「平成の大乱」を発刊した。そして73才の時には「人類最高の良いこと」を発刊した。これらは、20年前の60才から日本海新聞に各月寄稿した1600字コラムを中心としたものである。総計3000冊を全国の友人知人に配布した。
当時から、ここ20年間、日本の現状に関して警鐘を乱打し続けてきた。民主党のイカガワシサ、特に、菅直人、鳩山由紀夫、小沢一郎等々を明快に指弾している。
その民主党、遂に政権を2年前に取った。メデイアが民主党の欺瞞を隠して援護するものだから、甘い愚民が誘導されて政権を取らせたのである。
その結果が、今日の「日本の凋落」である。
この2年間、民主党は何一つ積極的な、政治・経済政策を実現しておらない。
「口だけの民主党政権」である。
呆れ果てて物が言えない「惨憺たる日本の現状」を招来させたのが民主党であり、小沢一郎であり、鳩山由紀夫であり、仙谷であり、輿石であり、菅直人である。
大臣はもとより、国会議員の、あの「精神の無いような、フニャケタ顔」ばかりがそれを雄弁に物語っている。
人物としては、真っ当な「野田総理」だが、いかんせん、指導力を発揮しないから、「ボロボロの民主党を隠すだけの役割」のロボット総理になりつつある。
対する自民党、あのスーパーの店長の如き谷垣君では、という処である。
不甲斐無き自民党である。
国家を背負って立つ議員が存在しないのか。有る、精神、資質に溢れている稲田朋美議員がいる。それを担ぐ太っ腹の議員が存在しないのである。
どうして、日本人の顔つきが、これ程、劣化したのか。
言うまでもない、戦後65年「自分の国を自分で守らぬ」から、このような「フニャケタ顔の日本人」ばかりとなったのである。
こんな、フニャケタ面の議員ばかりだから、日本は亡国に一直線であるのだ。
日本は、自分の国は自分で守る決意を示して、断固として立ち上がらねば良い日本、良い未来は招来できない。
余は、かかる意味で、日本に失望した。日本人の気概の無さに失望落胆した。余は80才であり、余生は僅少、もう日本に諦めた。子孫の苦労は計り知れないものが予測できる。
日本は、ここ1-2年以内に経済的に明白な最悪事態を迎える。
そして、10年以内に発生必死の、関東沖、東南海地震を契機に大都市は大破壊し、カネも無く、日本は大瓦解に直面するであろう。
都会に集中した人口は、生き伸びる為に農村へと人口の大移動が起きるであろう。
余は、その時は、天国で昼寝でもしているであろう。
平成23年11月1日
岫雲斎