1110日 

 何事であれ、人間は真剣になると、夢に見る。夢に見るくらいでないと真剣でない。

夢というものは、実に神秘なものでありまして、そもそも夢を見るということは、我々は永遠の存在であるということの証拠であるといえる。物質が不滅であるごとく、我々の存在も、精神の働きも、不滅である。我々がいっぺん言うたこと、行うたことは決して無くならない、厳として存在しておる。ただ忘れるだけである。存在しておるから、思い出すこともできる、また夢にも見るのです。