日本の大人、読解力と数的思考力トップ

          3分野国際調査 OECDが初めて公表

2013/10/8

 経済協力開発機構(OECD)は8日、世界24カ国・地域の1665歳を対象に、社会生活の中で求められる能力を測った初の国際成人力調査(PIAAC)の結果を公表した。日本は調査対象の3分野のうち「読解力」と「数的思考力」で1位となり、日本人のスキルが世界トップの水準にあることが国際的な調査で裏付けられた。

 残る1分野の「IT(情報技術)を活用した問題解決能力」はOECD平均並みの10位だった。調査によると、日本の大人はパソコンの使用頻度が参加国・地域の中で最低の水準にあり、学校教育の段階から積極的にITに親しむ環境づくりが急務といえそうだ。

 今回の調査は2011年から12年にかけて24カ国・地域の約15万7千人に実施。原則として専用パソコンを使った対面方式で、日本は男女5173人が回答した。

 各国の状況をみると、フィンランドが3分野でいずれも2位。

 ITを活用した問題解決能力はスウェーデンが1位。3分野とも北欧諸国が上位に並んだ。
 日本とともにアジアから参加した韓国はいずれもOECD並みだった。