民主党政権は「革命政権」である 

先ず最初に、鳩山政権とは言うものの、この政権のドンは表に出ていないが、鳩山が敬語を常に使う小沢一郎幹事長である。 

その小沢一郎の発言に実に重大なものがあった。 

中国共産党と民主党の交流枠組みである「日中交流協議機構」の会合が1110-11日に開催した。 

来日した中国の代表・王家瑞対外連絡部長との全体会合で小沢一郎は次ぎのように発言した。 

21世紀における人類史的なパートナーとして協力・連繋できると確信している」である。 

これは実に重大極まりない発言であり民主党の今後の核心をなすものであろう。 

これは日本を揺るがす発言である。対中国重視の路線が出来上がっている。路線変更は確定しているのである、それは対米離脱であろう。 

だが、この思想は、前回の選挙でマニュフェストにもなく、国民を欺くものである。そんな筈ではなかったのである。 

欺瞞に満ちた選挙で、バラマキによるお金で大衆を釣り上げて買収したに等しく、あらぬ方向へ日本を誘導したのである。 

国民はボンヤリしていて、子供手当てのお金目当てしかないようだから気づいていないが、日本という国を勝手に本質的に変えようとしているのである。 

だから、鳩山は、同盟国アメリカをハラハラ、イライラさせていることになる。鳩山の反米言動は確信的なのである。 

鳩山とか小沢一郎とか民主党にはアメリカとの同盟を外れて共産主義国・中国に擦り寄ろうとしているやに洞察できるのである。 

これは由々しき大問題である。民主党は国民を騙したことになる。国民はここまで民主党に委任していない。 

社民党党首を閣内に入れたり、輿石という左翼的思想の持ち主を自分に代わる要職につけたり、経済界を無視したような対応をしたり、民主党は社会主義的行動をしている。経済に成長思想が全く欠けてバラマキの無責任である。 

12月には小沢一郎は党幹部とか、新人議員140人を義務として引き連れて胡錦濤主席等と会談をする予定である。総勢300人になるという。 

これは異様である。アメリカは日本への態度を根本的に不信へと転換する契機となるであろう。

小沢一郎が非礼にも在日駐米大使を公開の場で会談したり、クリントン国務大臣にしぶしぶ面談する嫌がらせをしたのは反米が本物な予兆であったのだ。 

この流れから見て取ると、沖縄の普天間基地問題は、対中国へのおもねりであり、対米同盟離脱の心があると見て取ってもおかしくないのではないか。 

鳩山政府は、小沢一郎に振り回されている。実に奇妙な民主党であり鳩山政権である。 

その鳩山総理は、先述の中国・王対外連絡部長に対して次ぎのような発言をしている。これも奇妙なことである。 

「我々は小沢首相をつくる為に活動していたが結果として私がこのような立場になってしまつた」。 

総理の権威も鳩山の人間的尊厳も棄てたようなものである。 

然も法治国家である日本、法律の最高責任者の総理が、政治献金で疑惑がある。犯罪的である。総理とか宰相は道義的に秀でていなくてはならぬ存在である。

このような男が日本の根幹である日米同盟を揺るがしている。 

無責任極まりない奇妙な政府であり小沢民主党である。 

国民不在の政権となってしまった。 

日本にとり取り返しのつかぬ、耐え難い不幸の始まりとならねばよいが。

       平成211119 

    徳永日本学研究所 代表 徳永圀典