1115日 知と行

 本当に知るということは創造することである。

「知は行の始めなり。行は知の成るなり」という王陽明の説明がある。「知」というものは行いの始めである。「行」というものは「知」の完成である。これが一つの大きな循環関係をなすものである。知から始まるとすれば、行は知の完成、そしてこれは行の始めが知だから、知というものは循環するわけです。本当に知れば知るほど、それは立派な行いになってくる。知が深くなれば行いでまた濃くなる、というふうに循環する。       知命と立命