疑問三田佳子とマスメディア 

偶然だが、テレビで三田佳子が涙ながらに切々とコメントを読んでいるのを見た。 

三田佳子の28才となる息子の逮捕―麻薬―に関する記者会見でのことである。 

切々と、訴えている様子は親としての切ない気持ちを感じて余りあるものだ。有名女優としての体面をかなぐり捨てて一人の人間となっている。 

だらしない息子の事件に、世間を騒がせてすまないという真情が溢れたものであった。 

息子の最初の逮捕の時、私は同情しなかつた。親として躾が足りない、贅沢三昧の生活をさせていた報いだと思うからである。 

だが、今回は違う、あの記者会見のメデイアの態度・質問を見て義憤に近いものを感じた。 

子を持つ親の仲間として、三田佳子に同情した。 

28才の息子である。出来の悪い息子だが、痴呆ではあるまい。 

育て方を三田は誤ったのであろうが、果してこの28才の息子の所業に対して、三田佳子は、親とは言え、そこまで有責なのであろうか。何歳となっても親は有責なのか。疑問に思うのである。 

あそこまで、メデイアは記者会見で質問する根拠を所有しているのだろうか。傲慢なメデイアだと思わざるを得ないのだ。 

メデイアが、さも全能の潔白な神様のような日々の所業をしておれば兎も角、実に、いい加減なビヘイビアーの活動をして、嘘インチキの報道やらやっている癖に、この傲慢な質問に憤慨するのである。 

どんな権利があってと思うのだが、諸氏は如何お考えになるか。 

平成191118 

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典