節を失った日本人

 

 紀元節・天長節・地久節等々すべて「節」がくなり、建国記念日・天皇誕生日、それから父の日・母の日等々に変化した。旧来、節目には民家すべて神にお供えものをして感謝し祈念する習わしで、これを節供という、節句とも書いた。節は一つの締め括りてで、四季も季節であり、人間も気節・志節・節操・節義・節度などいうものが大切であった。この大切で有意義な節を無くしてしまったことで、なんとなく日本人がこの頃だらしなくなったのも、こういうことに関連があるものと思われる。 

     平成27112日          

     徳永日本学研究所 代表 徳永圀典